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JMACレポート

中央大学でSDGsカードゲーム研修「サスマネ」を実施!

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2022年7月に、中央大学にてSDGsカードゲーム「サスマネ®」を行いました。
サスマネ概要はこちら!>

創立から136年という長い歴史を持つ中央大学は、開校以来建学の精神を「實地應用ノ素ヲ養フ(ジッチオウヨウノ ソヲ ヤシナウ)」と定め、豊かな感性と人間力を備え、高度な専門性を有し国際社会に貢献できる人材の育成に努めてきました。多摩キャンパスは518,401㎡もの広大な敷地面積をもち、東京都内でありながらも都会の喧騒からはなれ、緑が多く、のびのびと穏やかに学べる環境です。

今回の講座は全3回、講義と演習を織り交ぜながら、SDGsと事業経営の関わりについて確実な知識を身につけることを目指しました。

※「サスマネ」は日本能率協会コンサルティングの登録商標です

講義

第1回目は座学からスタートしました。
いきなりゲーム研修を行うのではなく、まずは座学でしっかりと学習します。

日頃は企業を相手に話をすることが多いコンサルタントですが、今回は大学生を対象とした研修です。最後まで集中して楽しく学ぶことができるよう、真面目な話の中でも、時折盛り上げながら、メリハリをつけた講義をします。質疑応答では質問が途切れることなく、学生のSDGsに対する関心の強さを感じました。

カードゲーム「サスマネ」

今回は3~4名を1チームとし、全5チームで行いました。

ゲームの中では次に移す行動を適切に見極めることが非常に重要です。
ポイントをあげるためにはお金を使ってアクションを起こす必要がありますが、そのお金を稼ぐためには製品の売却によって収入を得なくてはなりません。しかし、そもそも売却する製品は製造しなくてはならず、原料調達~売却までには人材の確保も必須です。そのため、どれか一方に目を向ければ成り立つものではなく、経営者として多角的に状況を判断する必要があります。

グループ内でなんとなく決まった「社長」に意思決定を委ねるチームもあれば、全員で話し合いなかなか判断がつかないチームも。どのチームも真剣に悩み、自社にとって最良の選択をします。

ゲームの中では社会を取り巻く外部環境も変化していきます。レートが上がる、選択できるアクションが2倍になるなど、次に何が起こるか予測はできません。環境に合わせて戦略を変えるのも、これまでの方針通りに進めることもチーム次第。急な外部環境の変化にも耐えられる、強い企業をつくります。「先生!競合他社に私たちの動きを教えないで!」といった声も飛び、気分はまさしく経営者さながら。

ゲームが進み、アクションカードが増えると、事業経営の幅も広がります。このアクションカードでは実際に企業がSDGsの一環として取り組んでいる事例を学ぶことが出来ます。経営が思うようにいかず早くも「やり直したい」と嘆声がもれるチームもあれば、戦略がピッタリとはまり拍手が上がるチームもあります。素直な自己表現で楽しく学ぶことができるのは、このサスマネの特徴であり、学習にゲームを用いるメリットです。

振り返り

最後に「YWT」法で振り返りを行いました。
YWT法についてはこちら
ゲームで得た学びを定着させるためには、振り返りまできちんと行うことが重要です。

学生たちからはこのような感想があがりました。(以下抜粋)

【Y:やったこと】
・社会情勢を予測しながら戦略をたてた。
・経営を行う上で、人件費がかかるとしても、初めに労働者を集めて活動量をアップした。
・最初は製品を作ることにお金をかけて、途中から環境・社会ポイントをあげることに気を使った。

【W:わかったこと】
・製品を作ってただ売るだけでは経営はうまくいかないと感じた。環境や社会のことを考えつつ利益を求めていくのがベストだが、実際に行うのは簡単ではない。
・目先の利益にとらわれてしまうと環境ポイントを下げてしまうなど、ある行動の裏に隠れているリスクについてもしっかり考える必要があると感じた。

【T:つぎにやること】
・企業が取り組むべき課題はたくさんあるが、個人でも取り組める活動はある。たとえばCO2排出量については、近い距離ならば車をつかわない、ごみはしっかり分別して燃やす量を減らすなど。
・SDGs17の取り組みにはさまざまな活動があることが分かったため、今後は視野を広げて意識して行動する。

今回の講座について (先生より)

中央大学 斎藤正武 教授

今回の講座を行った商学部斎藤正武ゼミは、商学部には珍しい情報系を学ぶゼミの一つです。企業経営の生産性を上げるために重要な「情報」を活用するための基礎(リテラシー)を、テキストのみならず新聞や様々なツールを用いてゼミ活動を行っており、情報の基礎的知識であるITパスポートの全員合格を目指し、活動しています。

ゼミにおいては、企業における「情報」の知識のみならず、現代の企業経営に必要なトピックも取り上げており、今年度は、SDGsを取り上げています。そんな中、JMACでSDGsゲームを開発しサスマネ研修を実施している旨をお聞きし、今回、試用および研修の依頼をさせていただきました。ゲームということもあり、学生の取組が前向きで充実した時間になりました。あらためまして、講師の方に御礼申し上げます。

JMAC講師コメント

R&D組織革新・KI推進センター 兼 サステナビリティ経営推進センター
コンサルタント 
齋藤優

大学生は授業の中でSDGsに触れる機会も増えており、講義の面において深い理解を示していました。また企業経営に興味のある生徒も多数おり、企業の各機能についての認識も早いものでした。
一方で、SDGsや経営はその知識を実際の世界に投影し、アクションをとることで得られる学びが多くあります。今回の参加者の皆さんは企業研修の参加者と比べ、カード回しやメモ取りなどは役割分担を自然に行い、アクションの最適化のための議論に積極的に時間を割いていた様子が印象的でした。
SDGsへの理解と知識のアクション検討の機会となるサスマネを、今後より多くの学生に体験してもらえるよう、講師一同頑張って参ります。


JMACでは、SDGsに関するコンサルティングや研修のご支援を行っています。
ぜひお問い合わせください。

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