TPM鉄則19:エフ付け・エフ取りー設備や仕事の不具合に気づく!

不具合を排除するとき、エフは非常に有効なツールです。エフ付け・エフ取りにより、見つけた不具合を見える化して処置していきましょう。

エフ付け・エフ取りとは

 エフ(絵符)とは、どこにどのような不具合があるか、場所と処置内容を忘れないために、また不具合の処置漏れを防ぐために、日付や発見した人の名前、不具合の内容を記入して、その個所に取り付けること、つまり、不具合を見つけることを「エフ付け」といいます。
 それに対し「エフ取り」とは、見つけた不具合を処置し正しい状態にした後、不具合がなくなったことを意味し、エフを外すことをいいます。エフには左図のように大きく白エフと赤エフの2種類があり、エフを付ける際に、白エフは自分たちで処置できる、赤エフは保全部門などに依頼するエフとして、誰が処置するのかがわかるように色を使い分けて区分します。

エフは不具合の見える化と教育のツール

 エフは、「ここに不具合があるぞ。処置してくれ」と訴えています。つまりエフは不具合の「目で見る管理」の道具であり、不具合の〝見える化〟の役割を担っています。また、エフは教育の道具でもあります。他のサークルメンバーが付けたエフを見て、「これも不具合なんだ」「こんなところまで見るのか」「こんな見方もあるのか」といった気付きを得られることも多いでしょう。ではエフを付けるべき不具合はどこにあるのでしょうか。それは私たちの職場すべて、たとえば、安全・設備点検・5S・作業面などです。

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TPM鉄則20:「見えない不具合」にもエフをつけよう

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TPM鉄則18:不具合を発見して、不具合個所を復元する ―設備の不具合に気づく