採用情報

閉じる
鉄則29 改善する前にまず復元を

2018年3月19日

 復元とは、「元の正しい状態に戻す」ことです。故障したからといって単に部
品交換をしただけでは、また再発してしまいます。まずは復元し、そのうえで改善を進めていきましょう。

まず復元(元の正しい状態)に戻すことから

 設備の故障は、それを構成するユニット・部品などの機能が損なわれて発生します。一般に故障が発生すると、壊れた部品を交換したり、「再発しないように」と部品の強度をアップさせるような対策がなされます。しかし、この対策は本当に正しいのでしょうか? これでもう、故障は再発しないのでしょうか? 単に
部品を交換しただけでは、故障の真の原因をつかんで対策したとは言えません。
 清掃・給油・増締めといった日常的な活動を「設備の基本条件の整備」といいます。これを確実に実施することによって、設備の劣化が少ない状態を維持できます。
 もしかしたら、故障は基本条件の整備がなされていなかったために発生したのかもしれません。故障が発生したときには、部品の強度をあげたり、単に交換を
行うのではなく、この基本条件の整備をキチッと行って、設備を元の正しい状態に戻すことを最優先しなければなりません。これを復元といいます。復元なしに
改善しても、問題を起こした要因が残ったままなので再発してしまうからです。

col_tpm29_01.png

復元が基本

 辞書によると、改善とは「悪いところを改めて良くすること」、一方、復元とは「元の位置・形態に戻すこと」とあります。故障が発生したら、設備本来の性能が発揮できる(元の正しい)状態に戻すために基本条件の整備をして、故障の発生原因が解消されたかどうかを確認します。その後に維持対策をすれば、故障が再発することはありません。そこではじめて改善活動へと進むのです。

col_tpm29_02.png

※本コラムは『現場が主役のTPM』(JMAC刊)の第2章、第3章の内容を転載したものです。