【第2回 コストダウン実態調査】
調査概要
調査の項目
調査結果の要約
1.経営動向
― 変化への対応はできつつある、製品の機能・性能の向上が顕著 ―
動向としては減収減益構造から増収増益構造への転換がされている。前回の調査では市場価格にコストダウンが追いつかない状態であったが、今回の調査では価格低下にほぼ近いコストダウンが出来ており、また製品の機能・性能の向上が顕著である。これらが、増収増益への大きな要因となっていることがわかる。 各企業の2000年への予測では、価格低下以上の製造原価の低下が予測されてはおらずコストダウンは「価格低下への対応で精一杯」の状態となっている。また、製品の機能・性能についてはさらに大幅に向上させようとしており、コスト・機能・性能の難課題化とその両立が必要となる。
2.コストダウン活動の結果
〜コストダウンの必要値、可能値、目標値、構想値、結果のギャップは縮小した。
しかし、目標を達成したケースは4割弱である。
前回の調査に比べて、今回は必要性〜可能性〜目標値〜構想〜実施のギャップが縮小している事から全体としてはコストダウンの力は上がってきている。平均値としての必要性の低下と可能性の上昇は、多くの企業がコストダウンを行い続けた結果であると考えられる。特に、目標値〜構想にいたるギャップが縮小していることから、コストダウン活動への注力が行われていることがうかがえる。しかし、必要性や目標値通りの成果を達成できる水準にはいたっていない。コストダウンの達成率(実施値/目標値)を前回の調査と比較してみると、コストダウン目標を達成できた企業(達成率100%以上)は前回の33%に対し今回は39%と6ポイントの伸びにとどまっている。大幅な未達成(達成率40%未満)が半減し、やや目標未達成の企業(達成率70〜100%未満)が増加している。依然として多くの企業において「目標達成の壁」は厚いといえる。
提言の項目
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