講演は,
・これまでの外資系企業の中国へのRD&Eの進出状況と現地企業の
RD&E推進状況
・現在の中国の状況とこれまでの外資系企業の中国へのRD&E進出
における問題点と課題
・中国へのRD&E進出におけるポイント
の3部で構成され、RD&E機能が中国に進出するにあたっての興味深い話であった。
その中でも特に、「中国へのRD&E進出におけるポイント」については、時間を割いて詳しく説明していた。進出におけるポイントは3つある。1つは「中国の文化・市場を知るためのさらなる努力」である。「日本で売れた商品は中国でも売れる」と考えては駄目で、「中国人を顧客として、徹底的に分析すること」が大事であると事例を挙げ、説明していた。つまり、徹底した現地志向と融合化が必要といえよう。2つ目に「中国進出の目的の再確認」についても力説し、現在必ずしも目的が明確でない場合もあり、グローバル開発拠点のひとつとしてどう位置づけるかが大事であるとのことであった。3点目として、「ローカルエンジニアを動機づける方法の再検討」については、特に商品・技術のロードマップと連動した現地エンジニアのスキルアップ/キャリアパスプランが重要であるとのことであった。