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第5回 未来産業想像カレッジレポート |
2月25日に、未来産業想像カレッジの第5回を開催いたしました。
未来産業想像カレッジの前半活動(第1回から第4回)は、「食」をテーマとしたご講演とメンバー各々が作成した気づきシートの共有・ディスカッションを中心に進めてまいりました。いよいよ今回から、2チームに分かれて、食の新たなビジネスを構想し具体化していくステージに入っていきます。
第5回カレッジは、大きく2部構成で進めました。まず前半は、メンバー全員で、第1回〜第4回にてご講演いただいた内容のエッセンスと食に関する基本情報について共有を行いました。後半は、2チームに分かれて、メンバー各々が作成してきた「クラスターシート」「ドリームシート」(※詳細は後述)の内容を紹介しあいながら、食を取り巻く環境における重要な変化と、そこから見えてくる「解決したい課題(キーイシュー)」についての議論を行いました。
■未来想像カレッジ 第5回交流会プログラム
13:00 〜13:10 |
本日の検討の進め方について
日本能率協会コンサルティング(平木、池尻)
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13:10 〜13:30 |
第1〜4回の講演内容のサマリー振り返り
日本能率協会コンサルティング(各作成担当) |
13:30 〜13:40 |
食に関る情報のご紹介
日本能率協会コンサルティング(各作成担当) |
13:40 〜13:50 |
第4回ディスカッションの振り返り
日本能率協会コンサルティング(各作成担当) |
13:50 〜15:00 |
クラスターシート及びドリームシートの共有化
チーム検討・・・「食における重要な変化の切り口」「食ビジネスで実現したいこと」 |
15:00 〜15:15 |
休憩
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15:15 〜17:20 |
キーイシュー(Key Issue)設定
チーム検討・・・「重要な変化から見えてくる”解決したい課題”(=キーイシュー)」
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17:20 〜17:30 |
第6回の予定と宿題の確認
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17:30〜 |
懇親会 |
第1〜第4回の振り返りと食に関する情報の紹介
チーム別の検討に入る前に、まずはメンバー全員で第1から第4回においてご講演いただいた内容の重要なポイント(JMAC作成資料)を確認しました。
第1回:同志社大学山口様の「日本料理が世界料理になりえないのはなぜか」という日本食への問題提起や、第2回:東京ガス中塚様からの「干渉し合いたくないが、楽しいことは共有したいという“ハピシェア”ニーズの高まり」、第3回:キューピー飛田様からの「各世代のライフスタイルに合わせた食・情報サービスの提供の重要性」、そして第4回:レストランオーナー・シェフ音羽様からの「地元と密着した食文化の継承」など、これまでのご講演を改めて振り返ってみると、それぞれが異なった切り口でのご講演であっても実は各々が密接に関連していることが見えてきました。
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活動前半の内容を振り返りながら重要なポイントを改めて確認します |
ディスカッション― クラスターシート・ドリームシートの共有とキーイシューの設定
後半は、いよいよ2つのチームに分かれての集中検討に入っていきます。
最初は、メンバー各々が事前に作成してきたクラスターシート(第1回から第4回まで作成した「気づきシート」を横通しで見て食に関する重要な変化をまとめたもの)、ドリームシート(各自が食のビジネスにおいて実現したいこと・夢)を共有し、重要な変化の切り口を見出していきます。Bチームでは「個食化・食文化の断絶が進み、食における生活の知恵が失われつつある」ことや「食料不足が進行する中で食のムダをなくし有効活用できるような循環型のシステムが求められている」といった変化のキーワードがでてきました。
次にそのような重要な変化の切り口に対して「自分たちはどのような課題を解決したいのか」をキーイシューとして設定します。例えば、「都合のいい個人化が進展し、食文化の断絶によって食の生活の知恵がどんどん失われていっている。その中でバーチャルとリアルをうまく組み合わせた食の原点体験を味わえるような新たなサービスが実現できないか」など、興味深い切り口のキーイシューが複数設定されました。
このキーイシューの議論では、単に世の中の変化から課題を見出していくだけではなく、そこに「メンバーそれぞれの実現したいこと・実現したい社会」という「想い」を盛り込んだことが、議論の深みを増し、アイディア創出を加速させるポイントとなりました。
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未来産業想像カレッジ チーム別検討風景 |
JMACより 〜今後のカレッジの進め方について
次回は、設定したキーイシューが解決された社会の姿、食の未来の姿をさらにイメージアップしながら将来の食ビジネスの新しい切り口(ビジネスイノベーションコンセプト)を見出していく検討を進めていきます。 |
最後に 〜レポート担当より
いよいよ新たな食ビジネスを構想するチーム別検討のステージに入り、より議論の中身も深みを増し、白熱してまいりました。一見理路整然と検討が進んでいるように思われるかもしれませんが、実際の検討の場では、多様な産業に携わられているメンバーだからこそ出てくる様々な意見・知見が泉のように湧き出ており、ダイナミックな知的交流を肌で感じることができます。今後も「カレッジ」のコンセプト通り新たな知が誘発される場作り、議論のサポートをしてまいりたいと思います。引き続き今後の活動にご期待ください。
(RD&E革新本部 コンサルタント 池尻 能)
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