会議をデザインし、運営し、可視化する ファシリテーターのスキル山田によるとファシリテーションは、日本企業と比較的なじみやすいという。「日本では、集団で相談して合議するスタイルを取る企業が多くあります。しかし、明確な結論を避ける傾向が見られたり、アウトプットへの目的意識が希薄などの事情で生産性が低下してしまうことがあります。ファシリテーションを導入すれば、それらの問題解決の一助になるでしょう」 会議の枠を越えて主体性を発揮 企業風土を大きく変える現在、コミュニケーション問題で悩む企業は多数あると山田は感じている。相談のなかでも、コミュニケーションの問題を解決する切り口として会議改革を考えているケースに当たるという。実際に、山田が手がけたケースでも、ディー・エイチ・エル・ジャパン株式会社で行ったコミュニケーションの問題を解決した事例などがある。また、風土を変えたいという依頼もあるという。「私が最初にファシリテイティブ・コンサルティングを行った企業では、会議の効率化のみならず、企業風土が変わったことに高い評価をいただきました。その企業ではそれまでトップダウンで言われたことをこなすという風土でしたが、近年の競争激化により、社員一人ひとりの創造的で自発的な姿勢が必要になりました。しかし、すでに社風が受け身になってしまっていたので、期待通りに創造性が発揮されません。そこでファシリテーション研修をはじめとする改善活動をしたところ、企業体質を変えることに成功したのです」物静かで発言の少なかった技術者が、必要ならば上司を飛び越えて意見するほどの積極性を見せるようになった。 JMACだから提案できる ファシリテイティブ・コンサルティング「ある大企業の担当者に、『コンサルティングをしないコンサルティングをして欲しい』といわれました。その企業では以前から改善活動はしていたのですが、いつもコンサルタントが答えを出してしまうので、社員の主体的な活動につながらないということでした。社員たちに考えさせて、自分たちで改善活動を作り上げていくようにしたいということなのです」こうした要望には、ファシリテイティブなコンサルティングスタイルで応えることができる。「組織の主体性を高めたいと考えている企業にとっては有効でしょう。もちろん、もっと提案を次々にして欲しいという場合には提案型のアプローチも用意しています」モノづくりに精通し、さまざまなコンサルティング・スキルをもつJMACだからこそ、多様なニーズに合わせて柔軟に対応ができる。 |
文化と気質の違いを超え、新たなる形に進化した日本の技術と、イタリアのコンサルティング事情もご紹介いたします。 |
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