数値で結果を判断できるのがMFCAの強みコスト管理を実施していない企業は、まずないといっていいだろうが、現状の管理システムでは盲点となっているロスが存在するものだ。「通常、歩留管理の対象になっている材料ロスのほかに、副材料・補助材料のロス、切り替え時のロス、それらにかかった加工費・廃棄費用までは、計算していないことが多いのです」と下垣は指摘する。MFCAは、これら“見えないロス”を数字として“見える化”してくれるのだ。 現場への刺激 各分野で全社的視野が身に付くさらに、MFCA導入は現場への刺激にもなる。担当部門のコストが数字として明示されるため、各部門の担当者は、効率や生産性について意識せざるを得ない。また、導入プロジェクトは部門間を越えたクロスファンクショナルなものとなるので、自然とプロセス全体に対する担当部門の役割のほか、他部門への理解などが深まる。「従来、漠然と集めてきたデータの意味と活用方法を理解した、という声は代表的なものです。また、部門別や工程別に行われがちだったTPM指導やコストダウンも、連携を意識して全社的な視野で取り組めるようになったという例が数多くあります」 |
文化と気質の違いを超え、新たなる形に進化した日本の技術と、イタリアのコンサルティング事情もご紹介いたします。 |
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