会議を運営する能力とは 確実に成果を出すためのビジネス・スキル山田が会議運営能力に気づいたきっかけ、それは「コンサルタントが持つ会議運営スキルを教えて欲しい、と依頼されたこと」だという。とある企業の改善活動に関わっていた山田は、当時の担当者に会議の進め方そのものを知りたいといわれた。「コンサルタントが参加した会議がうまく進行するのは、コンサルタントが持つスキルのおかげではないか、とそのお客さまは考えたようです」そこから、会議を運営する力について考えるようになり、山田を含むJMACのコンサルタントたちは、このスキルをファシリテーションという枠組みで整理したのだ。 『目的達成』『時間』『人の力活用』―― ビジネスで活用するための要件「ファシリテーションは、多くの人たちが定義していますが、私たちは『個人やチームが持っている力を最大限に引き出し、限られた時間のなかで、場の目的達成を促進するはたらき』と定義しています」そこで注目すべきは、『目的達成』『時間』『人の力活用』という3点だ。この3つは、互いにトレードオフの関係にある。1つを追求しすぎれば、別のものが犠牲になってしまう。「人の力を活用するために丁寧に話を聞こうとしても、時間を際限なく使うことはできません。限られた時間で人の力を活用し、目的を達成することはビジネス分野でのファシリテーションでは重要です。3要素のバランスを取りながら、会議を成功させるには、実践する上での専門のノウハウが必要となるのです。このノウハウがJMACの大きな特徴でもあります」 問題解決の実行可能性を高める 引き出すファシリテーションJMACの手がけるファシリテーションでは、問題解決への実行可能性が高いという面がある。そこには、単なるファシリテーションにとどまらないノウハウが存在している。「解決方法を引き出すやり方としては、コンサルタントからの情報提供を中心としたアプローチと、お客さまの気づきや発想を引き出す事を中心としたアプローチがあります。基本的にファシリテーションは後者が中心になりますが、それのみで対応していては問題解決に至らないこともあります。また、完全な情報提供のみでは、自発的にお客さまが問題に取組むまでにはならないケースもあります。JMACでは、お客さまが本来持つ力を最大限に引き出しながらも、適切な情報提供を行い、問題解決へ導くことを心がけています」 |
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