ビジネスインサイツ70
- ページ: 5
- 社員は全員、 生活者
今日の不満、 明日の不満、 不満のない商品は絶対に そして初めて生活者の潜在ニーズが見えてくる。 そ
メーカーベンダーだから トを一元管理 52万パレッ
アイリス オーヤマ流の 復興支援事業
私たちは東日本大震災の復興支援 で︑東北のお米の取り扱いを始めま した︒東北は当社の地元︒精米事業 もユーザーイン発想に基づき︑ ﹁簡 単︑便利︑おいしい ﹂で商品開発を 行っています︒お米は ℃を超える とうまみ成分が損われるので︑ 〝低 温製法 〟という最新鋭の精米技術を 完成させました︒お米のおいしさを 最大限に引き出すため︑どんなお米 でも当社で精米するとより甘みが出 ておいしくなります︒さらにこれを 従来のお米の流通の常識を超えて使 いやすい 合︑ 合パックにするこ
40
ユーザーインからの 新しい市場づくり
商品を市場に出すには つの壁が あります︒代理店の壁と問屋の壁︒ これを乗り越えないと店頭に商品が 並びません︒その流通コストは消費 者の価格に転化されてしまいます︒ しかし当社はこうした卸売業を経由 せずに︑ダイレクトにチェーンスト アを通じて販売する ﹁メーカーベンダ ー﹂ として事業を展開しています︒い ったい 万3000種類の商品の管 理はどうするのかとよく聞かれます が︑アイリスオーヤマは 万パレッ トの在庫量を一元管理する自動倉庫 を持ってこれに臨んでいます︒ほと んどの場合は 万〜 万パレットく
私たちは ﹁ペットは家族 ﹂ と位置づ
2
け︑室内で飼うためのさまざまな用
品を開発してきました︒かつて犬は︑
庭の犬小屋につながれていました︒
ペットを家族と見る︑新しい価値観
2
とで︑大手コンビニ全社で取り扱っ てもらえるようになりました︒メー カーベンダーだからできる発想なの です︒
3
により日本のペットブームを生まれ
たといっても過言ではありません︒
そしてもうひとつ︒ ﹁ 飾る園芸 ﹂
という 新 た な 価 値 を 生み 出 し たこ
と︒ ﹁ 庭を飾りたい ﹂ というユーザー
2
インの発想で︑プランターやラティ
52
ス︑スタンドをつくり︑ガーデニン
グブームが起こりました︒かつて育
苗箱をヒットさせた園芸用品のノウ
ハウが強みとなっています︒ユーザー
2
らいの自動倉庫︑あるいはそれを共 有した工場を持っているという規模 ですから︑私たちは規模世界一の自
IRIS OYAMA
5
イン経営とは商品を通して生活に新
しい価値を生み出すために︑イノベー 動倉庫を持っていることになります︒ す︒
ションをし続ける志であるといえま
5
Business Insights Vol.70
- ▲TOP