ビジネスインサイツ70
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- ます︒連携と言葉にするのはたやす
けている ﹁R&D ﹂ × ﹁ 生産性 ﹂ とい
R&Dの現 場か ら リアルな 声 を
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月 日に開催された﹁ 第 回
いですが︑実際は試行錯誤の連続︒ どう突破したのか︑味の素様の事例
うテーマ︒これからの課題は何か︒
真の連携の達成に向けて何に悩み︑ ﹁ R&Dの生産性向上には︑現場の
主体性が必要になりますが︑生産性
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で︑考え方や進め方の参考になれば と思います ﹂ ︵ 山中 ︶ ﹁ボトムアップで新事業を創出する ためには︑技術者の事業化スキルや 起業家マインドを醸成することが重 要です︒実テーマを題材とした研修 で着実な育成効果と意識変革につな げた事例として︑矢崎総業様にお話 しいただきました ﹂ ︵ 小田原 ︶ ﹁イノベーションに必要なのは異な る知の組み合わせ︒さまざまなミッ ション・所属の方々にご講演いただ きたく︑日本女子大様︑コニカミノ ルタ様︑三菱商事ライフサイエンス 様にご登壇いただきました︒これか らの時代に向けて考えたい課題を︑
とは﹃ 創造性×効率性 ﹄ の両
R& D イ ノ ベ ー シ ョ ン フ ォ ー ラ
ム﹂ ︒本誌では同フォーラムで紹介 された﹁ 研究・開発成果を事業成果 に変える ﹂ をテーマにした事例︵ 味 の素︑矢崎総業 ︶ ︑ ﹁ 異質な知の統 合で革新の壁を乗り越える ﹂をテー マにした事例︵ 日本女子大︑コニカ ミノルタ︑三菱商事ライフサイエン ス︶を掲載する︒今回のテーマでも × ﹁ 生産性 ﹂ という視 ある ﹁ R&D ﹂ 点で企業が取り組んでいる活動はさ まざま︒オープンイノベーシ ョンや組織のつくり方︑ 教育 ・ 評価という仕組み︑あるいは
R&Dの⽣産性とは「将来の価値創出」を⽬指し、 従来の延⻑線を追うのではなく、 組織の「⾮連続の事業成⻑を創出する」ことである。 R&Dは将来の価値創出・事業に責任を持つ。
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立という面から考えるのが一
般的です︒ただし︑創造性や
効率性には企業や業種ごとに
違いが見られます︒ここにそ
の企業の開発のねらいや特徴 す﹂ ︵ 山中 ︶
の本質が見えてくると思いま
﹁ 技術者の知識やスキルを育
成するだけではなく︑それを
職場での実践や成果につなげ す﹂ ︵ 小田原 ︶
るための仕掛けが必要だと考えま
﹁ 技術者は︑ 〝 論理的に予想可能 〟 で
あることに安心感を覚えますが︑イ 未来に向けての課題提起な ど︑ヒントになる事例がいく つも登場した︒注目ポイント を担当コンサルタントは以下 のようにコメントしている︒ ﹁ 研究成果の早期事業化には︑ それぞれのお立場からお話しいただ いています ﹂ ︵ 大崎 ︶
価値向上
ノベーションの実現に向けては︑〝自
Output Input
他の心の動きを大切にする 〟 〝 想定
外の出来事を面白がる 〟といった素
質が大切であると考えています︒そ
R&D生産性とは何か
﹁生 産 性 ﹂ R&D の その課 題 解 決に向 けて
ⓒ 2019
の素質を尊重・成長させるマネジメ 自部門だけでなく︑他関連部
Output Input
効率化
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ントが今後の課題です ﹂ ︵ 大崎 ︶ 門/外との連携が重要になり 長年︑研究開発の中で議論され続
同フォーラムで発表されたグローブライドの事例は本誌 V ol . に掲載しています
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Business Insights Vol.70
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