ビジネスインサイツ71
- ページ: 18
- われたTICAD7︵ 第 回 アフ など︑すでに行っている大手企業も 多いですが︑ 課題もあります︒まず︑ 長期的な時間を要すること︒最低で も 〜 年は準備にかかり︑大きな ﹁アフリカへの技術投資︑技術移転
開発途上国の課題と日本の技術 をマッチングさせるのは、UNIDO の大きなミッション。
ひとつずつクリアして いけば︑開発途上国へ の投資︵ 技術移転や支 援 ︶を行うメリットは 大きいという︒ ﹁これから一番伸びる 市場はアフリカです︒ 人口も 億人を超えま した︒アジアや欧米諸 国などの縮小していく 市場ではなく︑ 年後 を考えるとアフリカの
リカ開発会議 ︶も大きな注目を浴び た︒UNIDO はここで︑アフリ カの企業と日本企業のマッチングを 行った︒
7
2
3
﹁ U N I D O の 現 地 ス タ ッ フ が︑ 投資案件となると 年近くかかる場 合もあります︒それくらいのビジョ ンでみておく必要があります︒それ から︑現地ニーズの把握は難しい︑ と い う 課 題 も あ り ま す︒た と え ば 日本の企業と一緒にビジネスをした いという地元企業の経 営者層を招聘してきて おり︑私たちが︑日本 の企業に声掛けをし て︑ニーズが合う企業 同士のマッチングを計
10
12
SDG sの中に﹃ 水・衛生 ﹄という
目標がありますが︑日本の浄水技術 を持ち込む以前に︑泥川の水をなん とかしなければならない︒清流の水 を純水化できる高い技術があって も︑現地で求められているのはその 手前のことだというケースもありま す﹂ ︵ 安永さん ︶ しかし︑こうした課題があっても
市場は非常に魅力的なマーケットな
10
件お手伝いしまし
のです︒SDG sは持続可能な開発
た︒ 業種はさまざまで︑ 鉄 鋼︑商 社︑ICT︑ 医療︑航空︑ゴミ処理 や水質管理など︑予約 枠はあっという間に埋 まってしまうほどの盛 況ぶりでした︒ ただし︑ご紹介する だけでは何も起きませ ん︒現地の視察や市場 調 査︑ 政 府 の 許 認 可︑ 合弁パートナーの選定 など︑専門家のフォロ ーがなければ次に進み ませんので︑私たちは そういった面からビジ ネスの立ち上げまでお 手伝いします ﹂ ︵ 安永 さん ︶
目標であり︑各企業はそれによりビ
高い技 術 力 が 大き な インパクトに
99
ジネスを拡大することを求められて
いるのですから︑アフリカでのビジ
ネスモデルを検討するのは︑ ESG と思います ﹂ ︵フェルダさん ︶
企業の技術を紹介するサ ステナブル技術普及プラ ットフォーム 「STePP」 。 審査により登録可能。
投資の面から考えても悪くない話だ
タ ン ザ ニ ア に﹁ W A S S H A
︵ワッシャ︶ ﹂という会社がある︒東
また︑UNIDO では各企業の も作成している︒
京大学電気工学科の関係者がサポー
技術を紹介する冊子﹃ ST ePP ﹄
トしているベンチャービジネスだ︒
﹁タンザニアの農村には電気があり
﹁ 日本の企業には︑途上国の課題解
ません︒WASSHA はソーラー
決になる技術を持っている企業がた
パネルを設置して太陽光発電を行
くさんあります︒エネルギーやアグ
い︑そこで作られた電気を︑ ﹃ ソー
リビジネス︑保健衛生など︑各社の
ラーランタン﹄として︑地域の人々
技術製品をデータベース化してご紹 です ﹂ ︵ 安永さん ︶
に貸し出すビジネスを行っていま
介する活動も︑私たちのミッション
す︒一晩くらいは光るので︑人々は
明かりのある生活ができるようにな
ベンチャービジネスのような規模で
りました︒しかし︑こういったモノ
も︑課題を解決するテクノロジーであ
を提供すること自体は︑誰でもでき
れば積極的に紹介していく方針だ︒
ました︒WASSHA の開発した
- ▲TOP