ビジネスインサイツ72
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- クリーンルーム内では冬季であって ある ﹂として省エネ推進強化だけで はなく︑社員のモチベーションにも つながった︒ している︒ も冷房運転や除湿が行われているこ とがわかり︑このムダを省く対策を 打つことができた︒省エネ対策はす べてやり尽くした︑と思われていた のにもかかわらず︑クリーンルーム の空調電力は約 %も削減︒客観的 年度の経営方針は︑デジ な実測データによって﹁ 思い込み ﹂ があったことが明らかになったの だ︒ など による﹁ 生産技術力強化 ﹂ ︑ タルマニュファクチャリングの推進 ツールの徹底活用による
揮︶ ︑行動︑定着を目指 一方︑労働生産性を向 上させていくためには︑ 従業員一人ひとりが変化 に追従し︑成果を発揮し 続けることが重要だ︒そ のためには会社として教 育を提供するだけでな く︑自己投資を惜しまず
し、課題解決に挑戦。プロセ
個々の「No.1 (強み) 」 を生か
ス改善の成果は社内外の発表
oT で TPM とI ﹁ 人財力強化 ﹂ を推進
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I T
R P A
大幅な効果が得られた結果︑ ﹁ま だまだ省エネ対策を打てるところが ﹁
﹁ 間 接 業 務 の 効 率 化 ﹂ に 加 え︑ づくり ﹂の推進による﹁ 人 財力強化 ﹂ を掲げている︒ ﹁ とは社員一人ひとりの強み のこと︒強みなんてない︑という謙 虚な人もいますが︑自分の強みを つ組み合わせてできる でも
自ら変革にチャレンジする人を後押
受けていることがA 社員のモチベ
ししていく観点を大事にしている︒
ーションアップにつながっている︒
N o. 1
具体的には︑一般職と管理職を対象
一方︑ 生産活動を続けている限り︑
に自己啓発支援制度を創設し︑講習 うになった︒
ロス対策に終わりはない︒コニカミ
N o. 1
会費などの大半を会社が補助するよ
ノルタテクノプロダクトはこれから
も︑
を通じて課題解決に取
﹁ 自分は何で
を 目 指 し︑ ど
り組み続けていく︒
N o. 1
クリーンルームの電力使用状況を分析することで一層の省エネ化を実現した
いいんです︒その強みは課題を解決 することで価値を生み︑コニカミノ ルタの経営理念〝 新しい価値の創 造〟 にも通じます ﹂ ︵ 長谷川さん ︶ とはいえ︑会社が目指す姿を全社 員に理解・定着させるのは早急に成 し遂げられるものではない︒そこで 同社では︑ に ﹁ 年から 年ごと
のような人となるのか︑各自が自己
宣言を行い︑そのためにそれぞれが ま す︒個 の 集 結 が
自己啓発していく土壌をつくってい るのです ﹂ ︵ 長谷川さん ︶
N o. 1
を実現す
N o. 1
T P M
3
ばなりません。この点をふまえ、生産現場はもちろん管理・
費用対効果の大きいデジタルツールが増えましたが、導入あ
会で評価を受けている。
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No.1の 宣言
K E Y WO RD 3
りきではなく、目的達成のためにどう使うかを精査しなけれ
間接部門のロスを削減し、高価値で創造的な業務への人材配
置、業務標準化による生産体制安定化などを実現させたコニ
年は時間単位の有給休
加も図っており︑働き方改革も着実
ロードマップを立てた︒ を認知段階として︑ 現化するために ﹁
年
休日が従来の
日から
しい価値の創造という経営理念を具 に拘る ﹂ こ
これらの﹁ 人財力強化 ﹂ を可能に
鐘ヶ江 克則
したのは︑まさにTPMに取り組ん
チーフ・コンサルタント
年は新
日に増加する︒
JMAC TPMコンサルティング事業本部
C O N S U LTA N T V I E W
の推進 ﹂ が図られるよう
に進んだ︒
年度からは年間
目的なきデジタル化は意味がない
暇取得制度創設や︑年間休日数の増
カミノルタテクノプロダクトさんの活動は参考になります。
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とを理解する年とし︑一人ひとりが
でロスを削減し︑時間を創出できた
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﹁
の宣言 ﹂ を行った︒そして︑ 年 に は 応 用︵ の発
からこそ︒取り組んだ改善の事例は
社内外の発表会で表彰され︑評価を
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Business Insights Vol.72
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