ビジネスインサイツ72
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ビジネスルールの変化
スフ ォ ーメ ーシ ョ ン
デジタル化に遅れをとる日本は 生産性向上を果たせるか
働き方改革 コーポレート ガバナンス
SDGs/ESG
日本のものづくり産業は︑平成以降のグロー
バル競争の波の中で︑安価な賃率を求めて中国
をはじめ東アジアに生産拠点をシフトしてきま
(多様な人材能力活用)
企業の (パーパス) 存在意義 による共感
ダイバーシティ
した︒そして現在のデジタル化時代では︑AI︑
I oT︑ロボットを活用する効率化されたスマー
トファクトリーへの転換が迫られています︒賃率
に頼る生産性向上ではなく︑デジタル技術による
リアルな領域
D
L
プロセスそのものの生産性が問われており︑さら
に自社工場単独ではなくサプライチェーン全体の
A
中で︑その実現が期待されています︒そのために
L
は膨大な製造情報を利活用するデータ駆動型の生
E
E
産システムが必要とされており︑サプライチェー
ンで共有化されたデータは︑瞬時に個々の企業の
I
オープンで 魅力ある現場
R
F
積極的な トライを容認
生産計画や品質管理に反映されるといった状態の
(各自が提案 ・ 意思決定できる)
実現がねらいになります︒
残念ながら海外シフトに活路を求めてきた日本
企業の多くは︑デジタル技術の活用において︑欧
(変化への迅速な対応)
米勢に一歩遅れており︑ データ駆動型システムは︑
リアルの新結合
現場力発揮
海外のプラットフォーマーを中心に形成されたエ
コシステム︵ 生態系 ︶に主導権を取られ︑日本企
業はその一部に連なるだけといった危機感もある
のが事実です︒実際に日本の製造現場でのデジタ
ル化は社内の古い情報システムの壁や︑業務プロ
セスのあいまいさにより推進を阻まれ︑頭を痛め
ている企業も多いと聞いています︒
メーションの
デジタル化+ 現場力で ものづくりに強さを
ではデジタル化だけで製造現場の効率化を実現
づくり」
できるかといえば︑そうとはまだまだ言い切れな
け
Vol.72
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