ビジネスインサイツ72
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- 121コースの 研修
応募型研修、資格階層型研 現場のニーズに合わせた「応 募型」 研修が多い。 修、選抜型研修の 3 種あり、
現 場 力 を 格 段に上 げる 仕 掛 けの数々
ようなやり方でで 思います︒しかし こういった現場さ ながらの模擬ライ ンでの研修は︑や はりここでしかで きませんし︑何よ り他工場の仲間と 一緒に研修を受けるのは大きな刺激 になります︒お互いのやり方を確認 したり︑ 新たな気づきが生まれたり︒ そういう意味でも︑ものづくりは人 づくりなのだと実感しますね ﹂ さらに︑毎年 月には﹁ものづく
K E Y WO RD 3
ん︑テレビ会議の きる研修もあると
センター内には模擬ラインなどが 用意され︑現場ではあまり起こり得 ないトラブルなどを体験できるよう になっている︒また︑いくつかの条 件を変え︑問題がどこにあるかを検 証したり︑現場力が格段に上がって いく仕組みも用意されている︒ ﹁ 実は︑効率化という観点から︑研 修を遠隔からできないか︑という議 論もあります︒全国からわざわざ人 を集めて研修を行うのは予算も含め て検討の余地はないのかと︒もちろ
が倍増し︑従業員のスキルアップを
同時に行わなければならない︒さら
にI oTの導入もはじまり︑新たな
教育体系の確立は急務だ︒一方で︑
ものづくりの現場が先端技術に向か
えば向かうほど︑サントリーのもの
りウィーク﹂ が実施される︒これは︑ 行動指針と志について全部署で話し 合い︑全員がそのことについて考え る機会︒チームで話した内容を展開 したり︑ ﹁ものづくり行動指針大賞 ﹂ を選考して表彰しているという︒ ﹁ベクトルを合わせ︑全員がひとつ にまとまり︑力を結集する感じです
サントリーMONOZUKURIエキスパート株式会社 ものづくりスキル ・ ナレッジセンター所長
づくり技術のベース︑DNA の伝 承が不可欠になる︑と石垣さん︒
﹁これから生産現場の設備や人の在
り方も変わっていくでしょう︒しか
し︑時代が変化するときこそ︑もの
ものづく りスキル・ナレッジセンターのある京都ブルワリー
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っかりと学んでおくべきです︒それ ね︒も の づ く り 行 動 指 針 が で き た
がお客様への約束であり︑期待に応
え続けることでもあります︒ものづ
「人事制度との結びつき」 でスキルアップの仕組みをつくり、
プログラムです。その実践は、学びあう、教えあう場づくり
TPM とは、ものづくりの中でロスをなくし、人を成長させる
であり、人づくりにつながります。この TPM の特徴を活かせ
るかどうかがカギです。サントリーさんは、 「講師の確保」 や
づくりの基本︑ベースのスキルをし
「ものづくりは人づくり」 を実践するために
時 代に合 わせた 変 化 と 基 本に立 ち 返ること
なのです ﹂
石垣政昭 さん
2021 年春には︑長野県大町 120 年前に赤玉ポートワイン の製造から始まったサントリーも︑ 今や多岐にわたるビジネスを展開し ている︒商品数が増えれば作業工程
JMAC 顧問
市に ﹁サントリー天然水 北アルプス
マスター TPM コンサルタント 和泉 高雄
そのミッションを担う︑重要な拠点
C O N S U LTA N T V I E W
2008年から続いています ﹂
くりスキル・ナレッジセンターは︑
「ものづくりは人づくり」 を実践しています。
信濃の森工場 ﹂が完成し︑稼働が始 ートを切るはずだ︒
まる予定︒最高レベルの人材でスタ
C ase 0 1
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Business Insights Vol.72
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