ビジネスインサイツ72
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- クロスチ ェ ッ ク 判定
けなかったそうだ︒ ﹁もう一度 5 ︵ 整理 ・
5S の進捗は、部署ごとにク
ロスチェック。点数化してモ
チベーションにつなげる手法
一人前の工場からダントツ工場へ
また、半導体 製造 現場の根幹である設備管理への意識を高め、全設備の OEE※ 80% 達 成へ。
えば日本が世界のトップを走り︑技 術力︑製造能力︑シェアなど半導体 業界にとっては興隆を極めた時代だ った︒佐賀エレクトロニックスも同
従業員のモチベーションを高め、継 続していく仕組みづくりとは。
から︑ と考えましたが︑
全員参加による改善活動
「 現場をきれいにすることがゴールではない 」 と掲げ、将来を見据えた 5S 活動に着手。
5 といっても響かな
い︒ものづくりの現場 では当たり前の基礎で すが︑それすらできて いませんでした︒それ
様︒製作所では主に半導体の﹁ 後工 程 ﹂を専門に行い︑工場の増設を重
※ OEE (Overall Equipment Effectiveness:設備総合効率)
S
ねるなど︑業績は右肩上がり︒とこ ろがリーマンショック後︑業績は悪 化︒2012 年には約600 人い た従業員を200 人近くまで縮小 し︑売り上げも年間億単位のペース で落ちていった︒ 現在の林社長が現職に就任したの は︑そんな状況が続く2015年︒ 工場内は人がおらず︑設備もまとも に動かない︒誰もが疲弊し︑先が見 えないような状況だったという︒今 は見違えるような現場に生まれ変わ ったが︑当時はお客さまからもポジ
は︑従業員のモチベーションが上が
らないからでもありました︒実は︑
課題 ・ ミ ッショ ン
2015 年にわずかですが黒字化
5S
1980 年代中頃の半導体とい
整頓・清掃・清潔・躾 ︶
域との共生 ﹂ ︑そして﹁ 社会貢献 ﹂ ︒
それを実現するために﹁ 土台︵ =前
提条件 ︶ ﹂ ﹁
階 ︵ =一人前の工場 ︶ ﹂
しました︒ 親会社の業務だけでなく︑ ﹁
階︵ =ダントツ工場 ︶ ﹂と分け︑
他社の受託生産も始めることにな
それを下からしっかりと積み上げて
り︑ ﹃ 改善活動をするなら今しかな
いくイメージだった︒
い!﹄ と︑2016年から第一製造 トさせました ﹂ ︵ 林さん ︶
﹁ 土台は5 が当たり前に浸透して
2
市場の変化に対応できるものづく り
部が中心となり︑改善活動をスター
いる状態︒そして整った人事制度と
5Sが仕組みになり、文化になる
従業員の意識の向上︒これができな
実は︑林社長はすでに頭の中にダ
ければ︑ 階も 階もつくれません︒
1
S
1
ントツ工場に向けたステップの構想
実現するために︑ものづくりの将来
や﹁お客さまの満足 ﹂ ﹁ 取引先や地
JMAC にコンサルティングをお
lity、Cost、Delivery に加え、
Safety と Sales を追加。働く
企業価値向上を目指し、Qua
人や工場そのものが商品に。
Safety
Sales
KEY WORD 1
D
&
C
C ase 02
Q
S
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代表取締役社長
林 力 さん
があった︒ ゴールは ﹁ 従業員の幸せ ﹂
を見据えた5
S
2
活動を行うために︑
はアナログだが効果がある。
S
﹁ 目的に合った ﹂ こそ 本当に取り組むべきこと
5 S
ティブな言葉はいただ
K E Y WO RD 2
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