ビジネスインサイツ72
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- Mon oz u ku r i
願いしました ﹂ ︵同︶ 林社長に響いたのは︑JMAC ﹁ 私たちの工場で問題になるのは ﹃ 異物 ﹄です︒それも μ m の塵︒ なぜ5 を行うのか︒それは塵を排 の藤井が提唱する﹁ 考える5 ﹂ と
ょう ﹂ という5 とは別ものだ︒
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﹂ のことである︒単に﹁ 整理整 除するためです︒これが目的に合致 した5 です︒なぜ発塵するか︑な ぜ持ち込まれてしまうのか︒これを
落下塵対策に気流のコン トロールを導入。各ブースの上にクリーンユニッ トを設置し、ダウンフローによる陽圧を実現
頓をしましょう︑ものを減らしまし 徹底的に究明し︑改善しました︒何 のために整理整頓するのか︑なぜ清 掃が必要なのか︑目的が明確だと行 動も明確になります︒これが〝 継続 していく仕掛け 〟 なんですね ﹂ ︵同︶ しかし︑目的が明確でも﹁ 全員参 加 ﹂で推進していくのはやはり難し い︒そこで︑第一製造部 製造技術 課の深町さんをリーダーに︑事務局 を設置︒ここでも︑ ﹁ 考える5 推進の策が練られた︒ ﹂
ん︒ルールが根づかないのは︑仕組
練っても︑微細な塵は出現する︒と
みになっていないからです︒そこで︑
ことん追求していることを︑ぜひ見
シーズンごとにリーダーを替える方
ていただきたい ﹂ ︵同︶
S AG A E L ECT RO N I C S
法をとりました︒成功する人も失敗
実はこの﹁ 考える5
﹂ は︑技術
する人もいますが︑苦労をした人は︑
と照らし合わせて行わないと成功し
次のリーダーを必ず助けます︒その
ない︒残すもの︑処分するものを判
人材を︑ 人ずつ増やしていきまし
断するのも技術への深い理解がなけ
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た︒リーダーは自分で咀嚼し︑自分
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ればできない︒指定席管理にも技術
全員がリーダーになり 自分の言葉で語る
﹁ 全員参加型の意識改革というプロ ジェクトは︑なかなか難しいとは思 ったのですが︑社長に﹃ 好きなよう にやっていい ﹄と言われ︑信頼をし ていただいたのはうれしかったで す︒好きにしていいという押し付け ではないやり方に︑みんなもついて きてくれたという面もあります︒ もともと﹃ 当事者意識が足りな い ﹄というのが課題でした︒リーダ ーが替わったら改善したものが元に 戻ってしまうのでは意味がありませ
の言葉で伝えなければなりません︒ っていきました ﹂ ︵ 深町さん ︶
のノウハウがあってこそ︒この5
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これを繰り返すことで︑仕組みにな
活動を繰り返すことで︑全員の技術
への理解が深まったことが︑企業価
工場の廊下は見事というしかな 化され︑リーダーはわ かりやすい資料を作 成︒それを全員でシェ アする︒工場見学に来 るお客さまにもそれは 開示され︑改善プロジ ェクトの進捗状況もわ かるようになっている︒ ﹁ 廊下にはゴミまで展 示しています︒対策を
値向上へとつながっている︒
い︒改善の取り組みはすべて見える
﹁この活動で︑埋もれていた人材や
クリーンルームを清掃した掃
示。ダスト量と成分分析の結
除機の 1 週間分のダストを展
敵は 落下塵!
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果を全員で共有。
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深町 憲宏 さん
いう手法︒つまり﹁ 目的に合致した
第一製造部 製造技術課 課長
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