ビジネスインサイツ74
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C O N S U LT I N G C A S E 2
効率化をやり尽くしたら、
残るは生産ラインの本丸
いけない。削減の術はなく﹃ 本丸の
という
生産工程に手をつけるしかないの
か ﹄と悩んでいると
良い方法があるぞって ﹂
はマテリアルの
通常の
ロスに着目しロス削減を促す手法だ
に関しては知見がない状態でした ﹂
・増田
の コ ン サ ル タ ン ト・
山田朗と増田さやかがプロジェク
福山工場で開始されることになる。
もっともでございます、というぐら
﹁最初の感想は、
新しい方法だなっ
て。ただ概要の説明を聞いても、ご
からも説明を受けた。
の概要は
ト に 加 わ り、 加 藤 さ ん は 現 場 と
い の 印 象 で し た。当 た り 前 の こ と
こうした経緯があって 年、日本
プロジェクトが
化薬初の
との調整役として本社か
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に加えてエネルギーを組み合わせた
クトにつなげるために、マテリアル
よ福山工場でプロジェクトが始ま
らサポートすることになる。いよい
とはわかった。だったら先入観をも
と確かに説明どおりになるというこ
じゃないのって。それでも計算する
の提案を
る。加藤さんの心中は複雑だった。
新しい
ります。それと効率化によって品質
﹁ 工程に手を付けたくないという
心理はどの技術者のマインドにもあ
は、そのことをよくわかっていた。
必要がある。技術畑育ちの加藤さん
い。技術者に配慮して緻密に進める
ることで簡単に試すわけにはいかな
とはいえ生産工程にメスを入れる
ことは、技術者のプライドにも関わ
リーダー・本田高大さん、マテリア
ダーの施設部施設担当設計チーム
小林修一さん、エネルギー検討リー
たのか。現場の様子を聞きに福山工
導入の
で は、 初 め て の
現場となった福山工場ではどうだっ
守っていましたよ ﹂
なっているんだと。ヒヤヒヤして見
から受け、
﹁これだ!﹂と。
が落ちるかもしれない。ただでさえ
現場の理解だけでなく、経営者層
に対する説得も必要だった。
当主管・浦野人さんが迎えてくれた。
長・加藤芳則さんが振り返る。
﹁ 環境面だけで訴えると、そんな
に予算をかけるのかと理解が得られ
ル検討リーダーの技術部第 開発担
﹁これまで省エネ活動は、生産に
直接関わりのないユーティリティ
年 当 時、同 工 場 の
導入に関わった。
導 入・ 更 新、エ ネ ル ギ ー 管 理 ︶で
施設部長という立場︵ 設備の新規
小林工場長は
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場を訪ねてみた。福山工場工場長・
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達成し、
﹃いよいよ、わが社のエネ
求 め ま し た。 た し か
万∼
と環境面と営利面の両方で理解を
入するとコスト減に繋がりますよ、
て実施済み、今後の進め方で悩んで
改善を行い、目につく省エネはすべ
﹁ 当時の状況は省エネ活動として
主要ユーティリティ設備や蒸気配管
万円ぐらいコスト減にな
るって、風呂敷を広げたかな︵ 笑 ︶
﹂
ギー管理側の人間だから、生産工程
いた時期でした。それに私はエネル
ルギーの効率化はやり尽くした ﹄と
を導
な い 可 能 性 が あ る。
技術者が減ってきて通常業務も忙し
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いのに、そこまでやれるかって ﹂
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年までの中期環境目標を
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たずにやってみて、これでよい結果
削減目標にダイレ
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の話って喧嘩を売りに
﹁
行 く よ う な も の。こ の 工 程 は ど う
が、 年の
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設 備 の 効 率 化 を 行 っ て い ま し た。
導入を決め
日本化薬が
たきっかけを同社環境安全推進部部
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福山工場工場長・小林修一さん
いう話になった。でも次の 年に向
写真左:浦野人さん 写真右:本田高大さん
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けて新たな環境目標をつくらないと
Business Insights Vol.74
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