ビジネスインサイツ75
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- TA S
C O N S U LT I N G C A S E 2
❶ビジョン策定のステップ
推進体制・
会議体
②外部環境分析
全社戦略
④内部環境分析
ミクロ環境分析
機能・プロセス
分析
将来事業単位の
実現方向性
ベンチマーク企業
分析
経営資源分析
変革に向けた
行動規範
明 さ ん は い う。
年の創業
から 年の節目、タスは次の 年の
成長を描くビジョン策定プロジェク
場 に あ る。そ の 状 況 を 打 破 し よ う
で、タ ス マ ッ プ の 売 り 上 げ は 踊 り
今や不動産テック業界は乱立状態
はなくあえて若手社員に託した意図
担った社長の絹川さんは、経営層で
ダーとして方向づけや意思決定を
なってしまう。メンバーには今回の
﹁ 当社は従業員数 人規模の会社
です。経営層がビジョンを策定し押
を次のように話す。
動産マーケット指標を分析するサー
員の中心となって活躍する人材に
年に投入した、空室率、
︵アナリスタ︶
﹂
ビス﹁ ANALYSTAS
の拡大も課題となっている。
育ってほしいと考えました。ビジョ
と
の コ ン サ ル タ ン ト・ 戸
張敬介はプロジェクトの提案段階
ンを策定する過程で、現在の事業構
し付けたら従業員全員が受け身に
社それ
いいだろうと考え、コンサル
顧客向け展開 ﹂や﹁ 不動産以外の価
率化提案 ﹂
﹁ 賃貸オーナーなど成長
ザーの活動プロセスに対する業務効
ヤーの動向についてリサーチ。﹁ユー
ついて知り、今のタスに何が足りな
分析、競合先の分析など外部環境に
成について、マクロ・ミクロ環境の
プロジェクトを通して、将来、従業
ぞれから 提 案 書 を 提 出して
ティン グファーム
も ら い ま し た。 そ の 中 か ら
格評価への展開 ﹂といった、これか
かるだけで結果が出るかどう
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の提案を選ぶのに時
間はかかりませんでしたね ﹂
について具体的に投げかけた。
らのビジネスチャンス探索の視点ま
ー
︵タ
﹁ 早く、安く、誰にでも ﹂を
略策定の考え方のレクチャーとワー
年のビジョン策定ス
テップ︵ ❶ ︶はまず、ビジョンや戦
ビジョンは経営層が与える
ものではなく次世代の
思いからつむぎ出す
コンセプトに、この不動産情
クショップ形式での検討会を通じ
きた。
成長していく ∼ 代の若手・中堅
は、これからの 年、会社とともに
た﹁ 思いの共有 ﹂から始まった。プ
ロジェクトを推進する基本メンバー
年ごろから
だが
様相が変わってくる。ビッグ
社員 人を選抜。プロジェクトリー
など
を
データや
使った競合先が現れ始めた。
年間、
報の提供サービスを拡大して
スマップ ︶
﹂など不動産情報
価する﹁
土地・建物やマンションを評
現状の主力サービスは全国の
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の提供だ。これまで
でも盛り込み、新たな成長の方向性
社の中から
に
決めた理由は冒頭のとおり。
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(将来の事業構成)
マクロ環境分析
賃料、募集日数、利回りなど各種不
で、こういった不動産テック業界で
年当時を次のように振り返る。
かもあやしい。だったら、コ
生じている環境変化や注目プレイ
トを始動した。絹川さんは
専 門 家にお願いしたほ う が
ストが増えることになっても
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ビジネスチャンス探索を起点
としたビジョン策定ステップ
長期規模目標
(将来の企業ドメイン)
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﹁ 柔軟な対応力を感じさせる
当 社 の 視 点 に 立 っ た 提 案 を 見 て、
経営計画等への
展開方針
収益性評価
キックオフ・レクチャー
代表取締役社長で経営管理部長も務める
絹川善明さん
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に決めました ﹂とタスの代
2040年の
ありたい姿
すが、素人だけで進めても時間がか
中長期の
主要戦略課題
﹁ 最初、社内リソースのみでやっ
てみるのはどうだろうと考えたので
事業目的の
再認識
表取締役社長︵プロジェクト推進時
市場性評価
は取締役兼経営管理部長 ︶
・絹川善
現事業構成
の整理
︵ビジョン・戦略策定の考え方、思いの共有︶
Business Insights Vol.75
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⑥構想展開
シナリオ策定
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⑤企業としての
将来構想
競争力評価
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③事業性評価
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①事業単位の設定
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