ビジネスインサイツ75
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経営者としてこれまで意識してきたこと
《 驕らず・媚びず・染まらず・浮かず 》
O
設用、店舗用、屋外用と分かれてお
し、機器系は依然として住宅用、施
任期は 年でしたが、これらの手立
の統廃合もできたのです。ここでの
を収めるかという発想でした。しか
ため幹部の数が 倍に。会社側はそ
いる状態。さらに、事業統合された
り、そこに各製造の子会社がついて
社の副社長を任命されました。パナ
いよいよ終盤です。ある日、社長
ネットワークス
に呼ばれて
しました。
です。ミッショ
れるころには収益がしっかりと回復
てを打つことで、照明事業は私が離
しをよりよく快適にするカンパニー
社会に広げていく、人を起点に暮ら
に最大注力。ベターライフを家、
町、
エ コ ソ リ ュ ー シ ョ ン ズ 社 で は、
ミッション・ビジョン、事業領域を
経営者の情熱と熱意を
部下は見ている
し、私は真逆のやり方をしました。
ソニック本流の
共感を与える能力
現場の心に
響く力のある言葉
左脳で
考える
A
V
C
を終えるというもの。当時、
れをパナソニックの取締役会で決議
No.
2
10
になるための再整備に取り組みまし
た。お客さまと直接向き合う﹁ 元請
け型の事業 ﹂を、
﹁ 暮らし創造事業 ﹂
ションズ社に変更しました。
ています。
的にミッション・ビジョンを完全に
と再定義し、社名もライフソリュー
人 生 は﹁ あ み だ く じ み た い な も
の ﹂だと考えます。松下電工に入社
たが つの事業部はすべて赤字。そ
る、いない、将来稼げそう、稼げそ
することは自分の意思で決めまし
私は、上の図にあるピラミッドの
層が経営者として必要な能力だと
体現するという刻み方で事業を進め
うにない ﹂の 象限に分けました。
た。それ以降は、自分の意思で線を
パニーを超えた事業の組み替えなど
あるものは精緻に吟味。また、カン
める。今稼いでいて将来も見込みが
ただけ。しかし、 回目の転機だけ
合って、逃げずにそれをこなしてき
えられた次の線に沿って都度向き
加えたことは一度もありません。与
のは、ベースとして必要だと思いま
中で、心折れずに希望を持ち続ける
い話が圧倒的に多いでしょう。その
考えています。経営者になると、悪
こで、 つの事業部を﹁ 今稼いでい
今も将来も稼がないものはすべてや
も行い、 年で %の利益を達成し
4
9
9
カンパニーは の事業部がありまし
A
V
C
ました。
は自分で線を引きました。
つが揃うと、
鬼に金棒です。さらに、
能力、人を生かす能力。これらの
す。そして変化の激しい時代、本質
何度転機が訪れても、意識していた
ミッションを達成し、 年で異動に。
建設エンジニアリング、松村組の建
E
2
2
0
2
1 0
プとしての情熱と熱意を持つことで
浮かず ﹂ということ。そして、トッ
まず稼ぐ力を強める。次に事業ポー
G
す。部下はそのパッションを必ず見
A
トフォリオを変革する、あるいは新
S
ていますから。
S
しいビジネスモデルをつくる。最終
設立した会社です。
フェーズ では、
おご
最後は松下電工の事業をもっとも色
のは﹁ 驕らず・媚びず・染まらず・
のです。
M
社で構成された
年に
初代が丹羽正治でしたから、私は
の社長です。松下電工を祖とすれば
設
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濃く残したエコソリューションズ社
3
を見切る能力、そして共感を与える
ライフ テクノロジーズ
プライム
は パ ナ ソ ニ ッ ク ホ ー ム ズ、ト ヨ タ
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ホーム、
ミサワホームの住宅 社と、
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そしてパナソニックでの最後で
ネットワークス社では
す。
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代目の社長に就任することになった
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当事者意識
鈍感力
希望を持ち続ける能力
3
4
1
右脳で
感じて
本質を見切る能力
KEN
MIYAUCHI
A
V
C
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の頭数を見て、どこの箱にどの事業
上に聞こえの
良い話
再定義して、時代への構えの明確化
まず戦略があり、箱に分ける。それ
ンは カ月で構造改革案を固め、そ
最後は人格
胆力 ・可愛げ
「トップのあり方を学びました」
(JMAC 代表取締役社長・小澤勇夫 )
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を遂行できる最適任者をリーダーに
加点主義
据える。これにより、効率よく拠点
人を生かす能力
P
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本稿は2023年3月8日(水)に開催した「JMACトップセミナー」における北野 亮氏の講演を再構成したものです。
Business Insights Vol.75
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減点主義
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