ビジネスインサイツ JMAC40周年記念特別号
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- 「 トップインタビューセッション : 先進企業に学ぶ 2020 年11月17日のJMAC40周年記念イベント グレート ・ リセット」 では、 持続可能な循環型経済をつくり上げていくための考え方、 取り組みについて、 本コーナーではそのインタビュー内容を紹介する。 3 名のリーダーに語っていただいた。
事業のあり方や働き方︑人々の 価値観も大きく変わってきた現在 において︑経営トップはどこに視 驚異的に成長した世界経済の裏 で︑国家間や国の中においても格 差が広がり︑自然環境も犠牲にな っている︒目指す未来はその先に はない︒企業と社会が共生するた めには︑何ができるのか︑時代の 先を行くリーダー 名のインタビ ューから︑未来をつかむためのポ イントを考えていきたい︒
動やウガンダの手洗いプロジェク との共生 ﹂ の先進企業︒
量 の 急 増 に よ り﹁ 物 流 ク ラ イ シ
トなどを推進する︑まさに﹁ 社会
ス﹂が叫ばれる今︑効率を最大限
に上げていくためにグローバル規
経営を未来につなげるための リーダーのミ ッションは 企業と社会を 「共生」 させること
点を置かなければならないのか︒ インタビューでは︑事業が自然
模で概念をまとめ︑ ﹁ 自前主義 ﹂
との共生となったきっかけ︑企業
を脱して実践に移る準備をされて
文化である﹁ 清流経営 ﹂ について
いる︒ドキュメンタリーのような
お話を伺った︒ 生物多様性を軸に︑
お話はたいへん興味深い︒
先進企業に学ぶグレート ・ リセット
実際の生物の保護も行いながら︑
その考え方を取り込まれている点
は︑これからの不確実な経営環境 三人目は︑青山学院大学教授で
3
において大いに参考となる︒
分子生物学の第一人者︑福岡伸一
生物多様性から学ぶ 商品多様性の経営方針
一人目は︑2017 年に第 回 ジ ャ パ ンS D G s アワードで ︵外務大臣︶ SDG s推進副本部長 表彰を受賞されたサラヤ株式会社 代表取締役社長の更家悠介氏︒サ ラヤは﹁ 衛生・環境・健康 ﹂ に関 する事業を︑先代から一貫して続 るはるか前から︑同様のコンセプ トで経営をされている︒ SDGs の 前 身 と な るM D G s の時代か ら︑ボルネオの熱帯雨林の保全活
物流に大変革をもたらす 新しい形態を形にする
氏︒ ﹁ 動的平衡 ﹂の理論から︑生
物学だけでなく生命について︑さ
らには有機体としての企業組織に
二人目は︑一般社団法人ヤマト
ついても言及されている︒また︑
グループ総合研究所理事長の木川
新型コロナウイルスと社会との関
1
眞氏︒ヤマトホールディングスの
係について独自の視点によるお話
元会長で︑経営者としての心構え
を伺った︒
について持論をお持ちのリーダー 生 物 が 生 き て い る と い う の は
である︒木川氏には︑物流業界の ト﹂ についてお話を伺った︒
﹁ 動的平衡 ﹂状態であり︑それが
大変革﹁フィジカルインターネッ
持続的であるためには︑つまりサ
ステナブルであるとは﹁ 利他的で
けられ︑社会がSDG sに注目す フ ィ ジ カ ル イ ン タ ー ネ ッ ト と
なければ本物とはいえない ﹂とい
は︑インターネットの網の目のよ
うことを述べられており︑ ﹁ 広い
ェアリングして︑もの自体を効率
あることに︑気づきを得ることが
的に輸送する ﹂という概念︒物流
できるはずだ︒
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Business Insights
うに﹁ 輸送と倉庫など物流網をシ
が必要で 視野でのN次元の共生 ﹂
N
経営に ﹁ 商品多様性 ﹂ という形で︑
﹁三方良し﹂ を超えて ﹁ 次元良し﹂ にするには
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