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Human
&
人と組織(チーム)の力を最大化することを目的に JMAC が 支援した企業事例をご紹介します。
Organization
新たな風土が組織・チームの一体感・ 生産性向上をもたらす
〜課題を抽出!脱「個人商店」で信頼される知的サービス企業を目指す〜
顧客ニーズに応えるには 「組織・チーム」の仕事が重要
日東分析センター(以下 NTC) は、1974 年に現日東電工 株式会社(以下 Nitto)から技術調査、分析部門を分離し、 日東技術情報センターとして設立された。その後 2000 年に 現社名へ変更し、主に Nitto グループの受託分析サービス を担う知的サービス企業として、現在 7 拠点、約 150 名の 社員で構成している。近年は Nitto グループ外の販売にも 力を入れ、新規市場へのビジネス拡大を図っている最中だ。 そんな NTC が 2010 年、 「生産性向上を目指した組織力強 化」を掲げ、組織基盤強化に向けた取組みに着手した。その 背景について管理部特命 山村 隆氏は「これまで受託分析業 務は個人のスキルに依存した、いわゆる『個人商店型』の仕 事の進め方が中心でした。例えば人と話合い、協力して仕事 を進めるというやり方ではなかった」とその理由をあげる。 また、 代表取締役 川﨑 隆志氏も 「分析は 『人の数』 × 『あ る一定の係数』で全体の生産量が決まります。機械を動か しておけば、自ずと結果が出る訳ではなく、依頼を受けた “人”が分析の方法を考え、前処理をし、分析・解析して報 告書として提出する。圧倒的に人のスキルによるところが 大きい業務」と語るように、個々のスキルに依存する割合
が高い分、生産性向上に結びつけるには今の「個人商店型」 のやり方を変えるしかなかった。 さらに、取り巻く環境やニーズが変わってきたと言うの は取締役 解析センター長 兼 管理部長 川島 哲哉氏だ。 「昔 は『分析』そのものの依頼が多く、単に『分析』を行え ばよい時代でした。しかし、今では誰でも簡単に使える装 置があり、簡易な分析なら自社で対応できるようになりま した。では、どういう依頼が当社に来るのか。それは一つ の装置で解決できない複合的な分析だったり、多くの専門 家が集まって知恵を出し合いソリューションを導き出すと いった、複雑かつ高度なものへと変わってきているのです」 時代の変化と共に顧客のニーズが変わる中、個人で完結し ていた仕事の進め方から脱却し、組織やチームで仕事をし ていく方向へと転換していくことが、今後の成長シナリオ を描く上で NTC には不可欠だった。
課題を抽出!他責の念が 自責の念へ変わった
そのような背景の下、2010 年 NTC は「生産性向上を目 指した組織力強化」 実現に向け、 「わくわく Work」 プロジェ クトを始動させた。 「わくわく Work」という柔らかいネー
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