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NTC 本社にてお話いただいた、川島氏(左) 、川﨑 氏(中央) 、山村氏(右) 。
胸ポケットには「わくわく Work」のロゴバッジを 付けられていました。
相互に助け合う風土づくりの必要性を感じ、その要素も盛 り込んだと言う。 その一つが「人権標語への応募」だ。 「皆、当初は人権標 語には関心がなかったのです。とにかく1年に1度でいい から人権について考えようと促し、最近では率先して出し てくれるようになりました。それだけでも人に対する考え 方は違ってくる。 『個人商店型』では、隣の人が悩んでいて も “我関せず” になりがちです。障がい者雇用もそうですが、 人を大切にするという風土は結果的に組織力向上につなが ると思うのです」 (山村氏) また、ワークショップや宿泊研修をサポートする JMAC チーフ・コンサルタント 吉野 克彦は「これまで 3 年の宿 泊研修では、初年度は『should』 、つまりすべきことがまだ 明確ではなかったので、自分達の行動指針をつくろうと取 組みました。その次に NTC の夢や将来のビジネスを考え たり、3 年目はこれまでで良かった事例をストーリーにま とめ、物語をつくり演劇したりしたのです。そして、次の
自らの「夢、思い」は 明確になっているか?
Would やりたいこと
4 回目は中計の達成に向け、自分たちの思い、やりたいこ とを 『チャレンジ ・ 行動宣言』 として表明する予定です」 と、 段階を追った取組みを話す。
誰もが実感!変わりつつある 会社風土
さらに 2012 年からは「マネジメント力強化」を視野に、 中堅リーダークラス研修、経営層向けマネジメント強化研 修、人材育成研修も実施した。 NTC で人を動かし、実際仕事の中心となっているキーマ ンは室長クラスだ。だがこれまで室長クラスが一堂に会す る機会は一度もなかった。そのため、各研究室ごとにマネ ジメントにばらつきがあり、隣の部屋が何をしているかさ えもわからない状況だったという。そこで、室長、室長補 佐クラスを一堂に集め、互いの研究室のマネジメント方法 や事例の共有を図った。 「各室、 『えっ?そんなことをやっ ていたの?』という気付きが生まれただけでなく、室長自 身の刺激となったり、 室と室とのコミュニケーションもアッ プした」 と、 山村氏は中堅リーダークラス研修の効果を語る。 もちろん、活動当初から全員が積極的に取組めたのかと いうとそうでもない。 「現場の室長やそれ以下のクラスは 遊びの部分も入っていましたし、割と抵抗なく活動に入れ
Could できること
Should すべきこと
自らの 「強み、特性」は 明確になっているか?
「ビジョン、方針」 は明確になっているか? 共有できているか?
たと思います。ただ、彼らをマネジメントする立場の層は、 これが会社の業績や売上げの面で本当に貢献するのかと懐 疑的な部分もあったと思います」 (川島氏) しかし、時間を経る中で、この活動に感化され自ら行動
Would, Could, Should を明確にし、すり合わせる
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