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事務局メンバー 1 段目左から 大西氏、坪川氏、佐藤氏、
二段目左から 本橋氏、秋庭氏、小笠原氏
また、原田氏も「最初は『5S 活動があるからこれは無 理、会議も出れない』みたいなことを平気で言う人もいた んです。 そうじゃないでしょうと。5S は仕事そのものじゃ ないかとずいぶん繰り返し言ったんです」と話す。 そういうある種の抵抗感がある中で、どのように 5S 活 動を推進していけばいいのか。 コンサルタントの芝田は 「ま ず、わかりやすさから入ろうと対象を限って始めました。 例えば文房具や机の周りなど、身の回りの物から着手しま しょうと。そして次に紙ベースの情報です。そうすると業 務の話になるので、コミュニケーションも生まれます。さ らに難しい電子情報へ。そういう風に段階を追って業務改 善につなげていきました。また、現場については、業務改 善を設備に置き換えてやっていきました。我々も週1回は 必ず巡回して、 皆さんと話し合い、 時にぶつかりながらやっ ていくことで成果感も生まれてきたんです。結果的にやれ ば楽になる、もっとこうしたら職場がこういう風によくな るんだと時間はかかりましたが自然に意見が出てくるまで になりました」と振り返る。
務局にも参画する秋庭文彦氏はこう話す。 「現場で作業す る中、 普段から自分たちでメンテナンスや保守ができれば、 少しでも業務がストップする時間を低減できるんじゃない かという思いはありました。ですがルールもありそれ以上 踏み込むことができなかったんです。そんな中、5S 活動 が始まってから双方の壁がなくなり、お互いに協力してい こうという機運が生まれました」 こうして、協力会社のスタッフにも保守・メンテナンス をする上で必要な知識習得の機会が提供された。 「出光さ んのレベルで教えていただける内容は出光さんに、またそ の上のレベルになると業者の方を呼んでくださって、専門 教育の場を提供してくれました。今ではちょっとした不具 合が発生した時は習得した技術や知識で対応できるように なりました」 (秋庭氏) また、同じく協力会社で活動始動前から関わってきた ビューテックローリー株式会社所長代理 小笠原 信幸氏は 「とにかく風通しがよくなりましたね。今ではトラブルが あった際、双方の責任者間でコミュニケーションがとれる ようになり、問題意識や優先順位を同じレベルで共有でき るようになっています。それは 5S 活動を通し築かれたも のに他なりません」と、現場の変化をこう評価する。
壁を越え 現場の協力体制が強化
では現場レベルはどうだったのか。それまで、オペレー ションは協力会社が、保守点検は出光と役割がはっきりし ており、たとえ協力会社側で機械にトラブルや故障があっ ても協力会社は一切手を出せなかった。 ルブテクノの協力会社で株式会社シムラの代表として事
活動が進化! 成果は徐々に見えてきた
また今年度から事務局に加わった 3 人のメンバーもそれ ぞれ変化を感じている。製造部業務課 坪川裕詞氏は「コ
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