ビジネスインサイツ54
- ページ: 6
- 6
〜競争力の源泉は現場力にある〜
「包む」の未来を創る
ビジネス成果に向けて JMACが支援した 企業事例をご紹介します。
ダイナパック株式会社
ダイナパック株式会社では、ものづくりの基本 である設備を知り、現場力を上げることこそ が、自社が強くなることに繋がるとの考えか ら、経営トップと現場が一体になった「設備効 率化活動」に取り組んでいる。この活動のきっ かけ、経営トップの思い、そして現場がどう変 わってきたのかをお伺いした。
取締役 執行役員 生産本部長
大山 英男
Hideo Oyama
生産管理グループ 担当課長
宮地 均
Hitoshi Miyachi
「包む」ことは同じ、 でもこんなに違っていた
ダイナパック株式会社(以下ダイナパック)は、大日 本紙業株式会社と日本ハイパック株式会社が 2005 年 1 月 に合併し、社名をダイナパックと改めて新たなスタート を切った。大日本紙業は 1962 年 8 月に設立、主に加工食 品の包装資材を提供してきた。また、日本ハイパックは、 1950 年 12 月に設立、電機・機械など工業製品の包装材と 緩衝材を提供していた。両社は同じ「包む」技術で戦っ ていた競合でもあるが、扱う業種が異なり、新たな市場、
技術を共にするメリットを生かした合併となった。 現在では、家電、自動車関連部品、加工食品、青果物、 OA 機器、IT など用途の幅広い顧客に、段ボール、印刷 紙器、軟包装材および紙製緩衝材などの包装資材の製造・ 販売を行っている。海外にも 7 事業所を持ち、世界中に 広がる生産と消費を結ぶ物流に携わる企業グループであ る。 製品の作り方や、設備に大きな違いはないものの、 「風 土や様々な仕組み、製造現場の教育には多少違いがあり ましたが、逆にそれは新たな気づきとなりました」とい うのは、 取締役 執行役員 生産本部長 大山 英男氏だ。 また、 製品の特性として「工業指定製品の梱包は、輸送状況な
- ▲TOP