ビジネスインサイツ55
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マネージャーの意識が 職場を変える
management base
経営基盤の強化にむけた様々な取り組みについて、 JMACが支援した事例をご紹介します。
〜自ら〝あるべき姿〟を描き腑に落ちる改革へ〜
富士電機株式会社
安部 浩司
松本工場長
Kohji Abe
富士電機株式会社 松本工場に 2010 年工場長として赴任した、電 子デバイス事業本部 生産統括部 松本工場長 安部 浩司氏は、忙殺 される日々の業務の中で、仕事が属人的になっていることを懸念 し、間接部門の 「業務品質向上活動」 に動き出す。 2S (整理・整頓) から始まったこの活動は、自分達の業務はどうあるべきかをメン バー自身が考える活動へと進化した。 活動へのトップの関わり、 メ ンバーの意識、 行動の変化などをお伺いした。
電気、熱エネルギーで 世界のインフラを支える
社会インフラ」 「産業インフラ」 「パワエレ機器」 「電子デ バイス」 「食品流通」の 5 つの事業を柱とし、製品の展開 エリアは 52 ケ国、製品数は 29 万点を超えている。それ に伴い、社員数は海外合わせ 2 万 5 千人を超え、売上 7599 億円(2013 年度実績)に上る企業グループへとその 規模を拡大してきた。 同社において、パワー半導体の研究開発・生産技術で 世界各拠点をリードしグローバルマザー拠点の役割を 担っているのが松本工場である。その松本工場に 2010 年 4月工場長として赴任したのが、電子デバイス事業本部 生産統括部 松本工場長 安部 浩司氏である。
富士電機株式会社(以下富士電機)は、古河電気工業 とドイツのシーメンス社の資本・技術提携により 1923 年 に創業した企業である。創業から電気、熱エネルギー技 術の革新を追求し続け、産業・社会のインフラ分野を中 心に、安心・安全で持続可能な社会の実現への貢献を経 営の軸としてきた。 現在では、電気、熱エネルギー技術をコアに「発電・
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