ビジネスインサイツ55
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〜「フック、ロック、チャージ」が共通言語に〜
ビジネス成果に向けて JMACが支援した 企業事例をご紹介します。
ビジネスモデルの創造は 発想する人材を育てることだ!
株式会社豊田自動織機
株式会社豊田自動織機(以下豊田自動織機)は、2011 年に「2020年ビジョン」を掲げ新たな目標に向かって 動き出した。しかしその目標は高く、今までと同じ活 動、考え方では2020年のあるべき姿を描けない。そう 感じた当時TMHG経営企画部 部長 稲川 透氏は、新た なアイデアをどう出してどうビジネスモデルに繋げて いくのか、発想を具体化するための新たなプロジェク トを立ち上げた。その活動と、プロジェクトを通して メンバーに根付いた考え方などをお伺いした。
稲川 透
Toru Inagawa
執行役員
経営の柱は 多角化の歴史から生まれた
豊田自動織機は、豊田佐吉が発明・開発した自動織機 の製造・販売を目的として、1926 年現愛知県刈谷市に株 式会社豊田自動織機製作所として設立された。その後事 業の多角化を推進し、自動車・エンジン・カーエアコン 用コンプレッサー、そして、産業車両、エレクトロニク スへと事業領域を拡大してきた。また、同社は自動車製 造部門として発足し、後に分社化した現トヨタ自動車株 式会社を始めとするトヨタグループの源流でもある。創
業 88 年を迎えた現在、生産拠点、販売ネットワークは世 界に拡がり、連結従業員数約 5 万人、売上 2 兆円を超す 大企業グループとなっている。 多角化により複数の事業の柱を持つ同社において、現 在の事業別売上げは自動車関連 50.1%、それに次ぎ、 40.3%と大きな柱になっているのが産業車両である。産業 車両とはフォークリフトをはじめとする産業用の車両を いうが、 同社ではその開発、 製造、 販売だけでなく、 「搬送」 「保管」 「仕分け」にかかわる物流機器・システムも合わ せて開発・生産・販売しているのが特徴だ。 この産業車両事業を担っているのが、トヨタL&F (ロ ジスティクス&フォークリフト)カンパニー(以下トヨ
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