ビジネスインサイツ55
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の仕事にも応用できていることはとてもうれしく感じて います」と語る。
稲川氏は「以前は事業の継続性や、恒常的に収益を上 げるという視点は弱く、例えば販売部門だと特に販売量、 シェアといった短期的な思考になりがちでした。しかし 今回プロフィット・デザインという考え方でどうやって ビジネスモデルを描けばいいかを学ぶことができました。 今後は共通言語を理解して実践できる人口を増やしてい きたいと思いますし、こういった活動、考え方を通して 次世代の人材が育って行って欲しいと思っています」と 2020 年に向けた姿を描いている。 同社は安定した事業運営の中にもチャレンジをしなが ら多角化を推進してきた。次なる事業の芽を生み出すこ とは、発想する人材を育成することから始まると稲川氏 は言う。豊田自動織機の新たなチャレンジが楽しみだ。
共通言語で 次世代の人材を育成
今回のプロジェクトから生まれた5つのアイデアは、 具体的な取組みに向けて進んでいるアイデアもある。 JMAC の関わりについて稲川氏は「こういったプロジェ クトを我々だけで推進することはできなかったと思いま す。JMAC は、我々の目線に合わせてくれて、現状に合 わせたアレンジをしながら進めてくれました。時には背 中を押してもらいましたし、何よりも一緒に考えながら 推進してくれたことで多くのヒントを貰えました」と語 る。 プロジェクトが進むうちに「フック、 ロック、 チャージ」 がメンバー共通の言語となってゆき、考え方のベースが 出来て行ったと稲川氏はいう。そして、メンバーが共通 して口にするのは、定期的なプロジェクトの開催だ。参 加人口が増えることで共通言語を持ったメンバーが増え、 それが考え方、視点の土壌になっていくのではないかと いう。さらに、階層別、世代別、シニア層、混成など編 成によって様々なアイデアが出てくる可能性がある。そ れがプロフィット・デザインの良さだともいう。
※プロフィット・デザインの詳細はこちらから >> http://www.jmac.co.jp/special/profit/ ※ 動画でご覧いただけます
着眼と経験と 議論から アイデアは生まれる
担 担当 当コ コンサルタントからの一言 ンサルタントからの一言
考え方が根付いてこそ、次々と事業が生まれる
多くの会社で、新たな事業を生み出していく活動が行われています。し かしながら、知らず知らずのうちに既存事業の常識にとらわれ、発想が 停滞する場面も多く見受けられます。 新しい概念 ・ 視点、共通の言語の中で仲間との議論を重ね、刺激し合い、 様々な経験を持った各個人が、きらりと光る小さいアイデアを発想し持 ち寄る。それを組み立ててビジネスに仕立てていくのが検討の醍醐味だ と思います。 ビジネスの考え方、発想の視点、発想の手法と安全な議論ができる場を ご提供するのが我々の使命だと考えています。
チーフ・コンサルタント
竹村 薫
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