ビジネスインサイツ57
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〜部分最適から全社最適へ 視点が変わって人が動き出した〜
ビジネス成果に向けて JMACが支援した 企業事例をご紹介します。
仕組みの変革と、人の成長で 「収益改革」に挑む
株式会社グラビアジャパン
株式会社グラビアジャパンは、外部環境の変化を受け2011年から 2期厳しい経営状況に立たされていた。2013年からJMACと共に目 標設定型のコスト改善と、製造現場の抜本的改革に動き出した同 社。最初は反発もあった現場だが、事務局の本気度が現場を動か していく。活動の主旨が浸透し現場が自ら動き出した時、結果が 見え改善が進んでいった。活動を通した気づきや変化、今後の活 動についてお伺いした。
新酒 健広
代表取締役社長
Takehiro Shinzaka
外部環境の変化が 大きい市場
株式会社グラビアジャパン (以下グラビアジャパン) は、 創業者である新酒 彦一氏が、1948 年大阪の地に食品製造 販売の松月パン株式会社を起こしたことに始まる。創業 当初はパンの製造販売がメインだったが、1961 年から包 装資材加工販売を開始し、現在は軟包装用グラビア印刷 や包装資材の加工販売会社として、コンビニエンススト ア(以下コンビニ)業界や、製パン業、生活協同組合な どにパンやデザート等のパッケージを提供している。
1981 年現在の社名に変更、140 名の社員が、デザインか ら生産までを担っている。 軟包装とは、フィルム包装・セロファン・成型品など、 商品を美しく包み、優しく保護する軟包で、様々なデザ インの印刷が施されおり、我々もコンビニ等でよく見か けているものだ。 現在、食品用途包装資材市場の市場規模は、2015 年予 測で約 4 兆円規模となり、その中でも軟包装資材業界は 約2割を占める 8 千億円市場である。成熟市場でもある 食品用途包装資材市場では、この数年長期的な人口減少 や、材料費の高騰など周辺環境の劇的な変化によって悪 化傾向が続いている。一方で、コンビニ等の流通業向け
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