ビジネスインサイツ61
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人と組織(チーム)の力を最大化することを目的に JMAC が 支援した企業事例をご紹介します。
「ありたい姿」を常に意識しながら 「効率的な働き方」を追求していく
〜業界 No.1 の働き方へのチャレンジ〜
業界 No.1 企業になるために 「働き方」も No.1 にしたい
三井住友ファイナンス&リース(以下、SMFL)は、 2007 年 10 月に商社系の住商リースと銀行系の三井住友 銀リースが合併して誕生した大手総合リース会社である。 合併から 5 年が経過した 2013 年度から、 「融合から強み を活かした新たな成長ステージへ」をテーマに中期経営計 画がスタートした。経営方針である『グローバルベースで モノに関する金融ソリューションを提供し、圧倒的な存在 感を有する業界 No.1 企業として、最高の評価を受けるこ と』を実現するため、経営目標として、 1. 顧客基盤、事業領域の強化・拡大による国内安定収益の獲得 2. グローバル金融体制の確立による海外成長機会の実現 3. 効率的な業務運営による経営資源の確保と有効活用 を掲げている。 「3 番目の経営目標を達成するため、 業務戦略である『安 定的・効率的な経営インフラの整備』を推進しています。 今回の移転は、オフィス環境を抜本的に変えられるチャン スであることから、移転を契機に業務改善や働き方見直し を実践し、 業務のスピードアップなどサービスの質を高め、 お客様満足度の向上を図りました。 また従業員に対しては、 “ 向上心を持てる職場 ”“ 仕事に対しての充実感を持てる ような職場 ” を提供し、“ 働き方でも業界 No.1” を目指
しています」 (植田氏) こうして単なる「引越し」ではなく、 「働き方を見直す」 という大きな使命を帯びたプロジェクトとして本社移転プ ロジェクトチーム(以下、移転 PT)が始動したのは、移 転の 2 年前、2013 年 10 月である。 「何をどこまでの目 標設定と具体的なアクションプランを期限内に実行するに は、われわれだけでは限界があるのではないか」と感じて いた植田氏は、 「自分たちの狭い世界だけで物事を考えが ちなので、違う観点からのアドバイスがほしかった」との 理由から外部の支援を決めた。 「コンサルティング会社には、当社の業務スタイルの正 確な把握、課題の的確な抽出、課題解決に向けた施策の提 言、プロジェクト管理、ファシリテーションなどを期待し ていた」と語る植田氏が JMAC を選んだ理由は、 「業務改 善が得意分野で、しかも押しつけではなく、当社に密着し たさまざまな助言や情報を提供してもらえるから」だ。
「ありたい姿」を描いて 何をやるべきかを明確にする
移転 PT の事務局である柳沢氏と仲田氏は、 「アンケー トなどを通じて社員の意見を汲みあげた結果をみると、社 員の不満や当社の課題は、 さまざまな情報の受発信、 会議、 仕事の進め方、IT 化など多岐にわたっていました。しか も移転 PT メンバー 11 名は全員が所属部署との兼務者で、
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