ビジネスインサイツ62
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中村 雅行
1951 年 1973 年 1978 年 1989 年 1994 年 1996 年 2001 年 2007 年 2012 年
Masayuki Nakamura
東京都生まれ 早稲田大学理工学部卒業 岡村製作所入社 設計施工管理部長 オフィス家具部長 経営企画部長 取締役 企画本部長 常務取締役 企画本部長 専務取締役 生産本部長 代表取締役社長 現任
「立ったり座ったりを繰り返すことで、健康状態にも仕事の 集中力にもプラスの効果があらわれる」 という実証データ (岡 村製作所と公益財団法人大原記念労働科学研究所の共同実験 による)をもとに、新しい働き方へのご提案をしたいとの思 いから開発されました。働き方や日常生活が多様化する今、 岡村製作所はこれからも変革への挑戦を続け、常に一歩先を 見据えた製品開発をしていきたいと考えています。 また、社員一人ひとりにとっては、常に新しいことに挑 戦できる会社でありたいと思っています。人間が成長する ためには、人生のある時期に無我夢中で何かを成し遂げよ うと努力し、その苦労する中から何かをつかんでいくこと が必要です。ですから、全社員が情熱を持って打ち込める ものがある、常に新しいことに挑戦できる、そういう会社 でありたいですね。
に変化していることがあります。たとえば、 「5 年前から 今日まで少しずつ変化してきたけれど、5 年前と今とでは こんなに変わってしまった」という場合、 それは何なのか、 それがビジネスや自分の会社、市場の環境などに与える影 響はどのようなものなのかを見極め、何か手を打っていか ないと企業は成長しません。これは非常に重要で、すべて のことにつながります。 もうひとつの「不連続的に進化する」については、よく 走り高跳びにたとえて話すのですが、かつてはベリーロー ルという跳躍法が主流で、記録も少しずつ伸び続けていま した。しかし、背面跳びが登場してからは記録が大幅に塗 り替えられ、走り高跳びは大きく変化しました。このよう に、ずっとベリーロールの延長線上で考えるのではなく、 それまでとはまったく違うことをしてみる、どこかでガラ リと不連続的に変えていくということが大切です。 人も会社も既成概念を突破しない限り、いつまで経って も変わりません。今までにないものをつくり出すために、 何か違うことにチャレンジしてみる、石をポンと投げて波 紋を広げる、そういうことをやり続けるのが経営者です。 同時に、 「チャレンジしてダメなら次を考えよう」という 柔軟性もときには必要です。 新しいことへのチャレンジには、困難がつきものです。 しかし、それをやり遂げたときには、大きな満足感と成果 が残っているはずです。次世代のリーダーには、時代の変 化を捉え、既成概念にとらわれないチャレンジを続けなが ら、思い切った舵取りをしてほしいと思います。
時代の変化を捉えて 不連続的に進化する
鈴木:最後に、中村社長から次世代を担う経営幹部の方々 へのメッセージをお願いします。 中村:会社を経営するうえで大切なのは、 「変化を捉える」 「不連続的に進化する」ことです。 まず、 「変化を捉える」とは、時代の大きな変化を捉え るという意味です。世の中で毎日少しずつ起きている変化 は、はっきりとは見えませんが、ある期間で捉えると急激
プさせていきたいという想いが、 言葉の端々に感じられました。 「責任は私がとるから、 思い切りやれ」という言葉のとおり、常にリーダーシップを持ち、岡村製作所のさま ざまな部門を牽引してきた姿が目に浮かんでくるひと時でした。
イ
ンタビューを通して中村社長は現場との一体感を重視していると思いまし た。 現場の状況を察知し、 そこで働く方々と一体となって現場をステップアッ
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