ビジネスインサイツ66
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たが、直近では 50%を超えるという大きな変化があった。 望月氏は「社内でいろいろな人から『こんな取組みはいつ ごろになるの』 『男性の自分もワークショップに参加して みたい』と声をかけられるようになりました」と今後への 期待を感じている。 これまでの活動を振り返り、望月氏は JMAC について 「本当に最初はゼロからのスタートで、何から始めたらよ いか戸惑っていたのですが、的確に方向性を導いていただ けたと感じています。内部の人間だけで話し合うと納得で きないことでも、 外部のコンサルタントから支援があると、 ああそうだよねと納得しながら進めることができました。 とても大きな力をいただきましたし、本当にありがたかっ たですね」と述べる。 また、リーダーとしての想いをこう語った。 「最初はメ ンバーがそれぞれ違う方向を向いていたり、想いが違った りしていたので、どうまとめられるか、どうみんなで動い ていけるか、と不安でした。しかし今思えば、まとめる必 要はなかったと思います。メンバー一人ひとりが主体的に 考え、 『目指す姿』の実現に向けて行動した結果、 今に至っ ていると感じます」
かすインクルージョンにも取り組んでいきたいと考えてい ます。そのためには社内への浸透と社外への PR も必要で す。両立支援や育児休暇も女性だけではなく男性も取るこ とができるよう、さらに推進していけるとよいですね。そ のためにはマネジメント層の意識を変えていくことも重要 です」 と述べる。 尾﨑氏は 「ライフキャリアや業務特性など、 性別に関係なく自分の問題として捉えやすい部分をきっか けに活動の理解を促していくことがポイントになると思い ます」と語る。 これからの具体的な施策について望月氏は「これまでは われわれプロジェクトメンバーが中心となってやってきま したが、今後は、何かやりたいと思った方が中心となって 主体的に進めていけるようにサポートし、自主的な活動が 増えていく状態をつくっていきたいですね。 『必ず実現す るという強い意志を持てば何かが変えられる』という組織 を目指していきます」と語る。 女性活躍からダイバーシティ&インクルージョンへ―― 新たなステージを目指し、オカムラのチャレンジはこれか らも加速し続ける。
今後の抱負を楽しそうに語ってくれたお 二人(港区赤坂のオカムラ ガーデンコー トショールームで。実際の製品を見て触 れて体験できます)
ダイバーシティ&インクルージョンへ 誰もが個性と能力輝くオカムラを目指す
今後の課題について望月氏は「もちろん、女性活躍も推 進していきますが、女性だけに着目しすぎず、社員全員の 価値観や経験をお互いに認め合えるようなダイバーシティ 推進をしていきたいですね。これに加え、個々の能力を活
変革の動きへの 関心や周囲の反響 が変革に挑戦する 勇気を育む
担 当 コ ンサルタントからの一言
“貢献意識” と “貢献実感 ” が組織変革を加速させる
ソダテルプロジェクトメンバー 10 人の言動が組織内のダイバーシティへの関心 を高め、組織変革を実践・推進していることに感動しています。変革の源泉のひ とつに『貢献感』があります。これは変革を実践するうえで有用なエンパワーメ
シニア・コンサルタント
ント理論でも重視されています。貢献感は “ 貢献意識(貢献したいと思う意識) ” を高めることと、“ 貢献実感(貢献したことが有用であったという実感) ”を得 ることが重要になります。貢献実感を高めるためには、とくに周囲からのさまざ う組織文化、まさにダイバーシティ経営の実現への期待は尽きません。 まな反響を生かしていくことです。さまざまな視点での反響を伝え、受け取り合
笠井 洋
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