ビジネスインサイツ67
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動の自走化に向けて今後も自分たちで考え、方向性を決め ていきたいと思っています。テーマミーティングの改善が 本年度の課題ですが、今後はテーマオーナーとだけではな く、これからの技術統括部をつくっていく若手リーダーと も一緒に考えて、同じ方向を向いてやっていく必要があり ます。とはいえ、自分たちだけではできないこともありま すので、今後も JMAC さんに相談しながら進めていきた いと思います」と語る。 第 1 部 部長の福井氏は、 「みんなで苦労しながら、小 さいことでもいいから新技術開発の成功体験をつくってい きたいですね。それができていくと、とてもいい形でサイ クルが回り出すのではないかと思います。将来、みんなで 『あのとき、汗水流してこんな苦労したよね』と語り合え たり、個人個人が『こうやってあのときみんなに助けても らった』 と思えたりすれば、 それが 1 番いいですね」 と話す。 第 2 部 部長の廣瀬氏は、 「まずは中長期テーマの成功 を目指します。そのためには組織力を強化して、全員で勝 てるチームにしなければなりません。今、若手リーダーた ちが少しずつ育ってきていますので、今後は彼らがさらな る成長を目指すことを期待して、活動を続けていこうと 思っています」と語る。
▲自主性が尊重される 「未来会」 。会社の未来を若手が真剣に 議論する。 (写真提供:大日精化工業)
後さらに出てくることでしょう。JMAC さんには何でも相 談でき、課題解決していただけるので、パートナーに選ん で間違いなかったと思っています。課題解決に向けての ゲスト招致や未来会など、今やっていることの一つひとつ は JMAC さんのアイデアによるものです。今後は事務局 がそういった創意工夫をしていかねばなりません。それも JMAC さんと一緒にやっていきたいという想いがあります」 今後のビジョンと課題については、 「近々の課題は『中 長期テーマの成功』と『若手技術者の育成』であり、将来 的には技術 KI による活動の幅を広げていきたい」と語る。 「未来会の見学に来た他の事業部から、 『若手の育成にはす ごくいい手法だ、ぜひ参考にしたい』との評価をもらうこ ともあり、技術 KI の有効性が認識されてきたと感じてい ます。当事業部の現場では、いかに人を育て、知的生産性 向上サイクルの循環を良くしていくかを目指しています。 その点、技術 KI はとても良い手法ですから、これからも 活用していきたいと思っています」 「個人プレー」から「チームプレー」へ――ファインポ リマー事業部の技術者たちは、 強力にタッグを組みながら、 今日も新技術開発に挑み続ける。 未来をつくります マインドが 自主経営の
今後のさらなる成果に期待 若手技術者を育て、未来を託す
統括部長の佐藤氏は、活動の成果と今後への期待をこ う語る。 「組織間の壁がなくなり、オープンな雰囲気で何 でも相談し合える技術体制になりました。技術開発も進 み、特許の件数もかなり増えています。その事業成果は今
担 当 コ ンサルタントからの一言
技術部門の改革は職場づくりから
仕事に追われる技術部門においては、改革・改善活動がやらされ仕事になって しまい、当事者が十分なメリットを感じられないまま、一過性で終わってしま うことがあります。幹部が掛け声をかけても、技術者一人ひとりの自分ごとに ならないと改革は進みません。大日精化工業様では、幹部の想いと技術者の意 思がつながり、自ら「良い職場をつくる」 「未来をつくり出す」といった自覚 と覚悟の風土を醸成できたことが本質的な活性化を生み出しています。大日精 「未来に興味を持とう」の DNA が伝承されています。
チーフ・コンサルタント
星野 誠
化工業様の企業理念である「人に興味を持とう」 「新しいことに興味を持とう」
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