ビジネスインサイツ70
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- 【 微生物 ・ 酵素探索
探索する
1
生体 触 媒を
】
探す
□今までにない
バイオ製法 を実現す る生体触 媒を探し 出します。
微生物育
種
酵素変換
私たちには、 様々な代謝物 質や酵 素を生 発酵菌宿主、 産する多種多 遺伝子源、 酵素源として 様な菌 株・酵 活用すること 素のライブラ により、 リがあります 今までにない 。 これを 画期的なバイ オ製法を実現 します。
【 生理活性
探索する
2
生理 活性
□受容体解析技
生理活 性物質
物質を探 す
物質探索
】
術や合成 技術を駆 使して、 有用な生 理活
性物質を 探し出しま す。
分子設計
生体機能分 子合成 生体機能評
価
ラリ 半 世 紀に 渡る発 酵 菌 研究は 微生物を味の 莫 大 な 数の 素グル ー 有用な プにもたらし は宿主及び遺 ました。 伝子源としてこ 私たち し、 の財産を最大 最先端の発酵 限に活用 技術を築き上 げてきました 。
微生物ラ イブ
に作用するメ 構築します。 カニズムを解 さらに 、 析し、 味の素 グルー その生体メカ より生 理活性 プ独自の化合 ニズムを反映 が高い物質を 物ライブラリ したin vitro 創製すること 及び合 成技術 評価系を ができます。 を活用するこ とによって、
が生体
酵素探索 】 ・ 【 微生物
idea idea
探索する
探索 合成 ・ 発酵 ・ 酵素、 各々の専門家 抜本的な新規 の英知を結集 物質変換ルー して、 トを設計しま す。
idea idea
1
微生物ラ
イブラリ
す 生体 触媒を探
自然界か
新規 製法
ルートの
□今までにない
らのスク
リーニン
グ
します。 触媒を探し出 実現する生体 バイオ製法を
ユニーク な酵素の
リ 長年に わたる 生理 活性物 質の 探 索研究 よっ て、 20万点近くに に 及ぶ化合物ラ 構築していま イブラリを す。 このライブラ 生理活性を持 リから様々な つ化合物を探 し出してきまし た。
独自の化 合物ライ ブラ
【 生理活性物質
探索する
2
生体機能分
生理 活性物質
製 活性評価 結 果 及び 構造活性 から受容体と 相関の解 の結合に影響 析 の立体 的およ を及ぼす化合 び静電 的構造 物 より活性の高 要因を 推察し い化合 物を創 、 製します。
を探す
技術カタログ「アミノサイ エンスソリューション 」 。 きれいなイラストと少ない 文章で、わかりやすさにこ だわって制作
物の創製 予測に基づいた化合 出します。 性物質を探し
成技術 予測に基づい 解析技術や合 た化合物の創 受容体
□
有用な生理活 を駆使して、
探索 】
これを ります。 味の素グルー 探索 イブラリがあ プ独自の酵素 株・酵 素のラ ライブラリに からの探索や します。 多種多様な菌 加え、 in silicoで 産する 自然界 オ製法を実現 のスク素を生 を使いこなす 質や酵 リーニングな 画期的なバイ 代謝物 ことで、 どの手法 様々な 今までにない 実用的な酵素 私たちには、 を探し 用することにより、 酵素源として活 出しま 遺伝子源、 宿主、 発酵菌
す。
を したin vitro 評価系 ニズムを反映 その生体メカ とによって、 ムを解 析し、 を活用するこ するメカニズ 及び合 成技術 が生体に作用 物ライブラリ 生理活 性物質 プ独自の化合 味の素 グルー さらに 、 ます。 構築します。 ることができ 創製す が高い物質を より生 理活性
Ca 2+
分子設計
His、 Trp、 価 Phe、 Tyr 子合成 生体機能評
CaSR
IP3R
微生物育種 酵素変換
自然界か らの探索
G
電流の検
出
Ca 2+
in silicoで のスクリ ーニング 蛍光の検
狙い通り
の酵素を
技術活用例
輸液用 途とし て需要 の高い
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ジペプチドで 技術と 新規酵 あるアラニル は宿主及 した。 素探索 技術か グルタミン。 を築き上げてきま ら生ま れた画 (アミノ酸エ この物 質は、 最先端の 発酵技術 し、 期的な 製法に ステル トラン 私たち の製法 よって 、 スペプチター ルート 探索 生産さ れてい ゼ) は、 ます。 これまで世界 製法の 鍵とな に報告 例のな る酵素 い新規 の酵素 反応を触媒し ます。
な 大 な 数の 有 用 酵 菌 研究は莫 私たち 半 世 紀に 渡る発 た。 プにもたらしまし ルー に活用 微生物を味の素グ この財産を最大限 び遺伝子源として
ラリ 微生物ライブ
探し出す
生理活 性物質 に 質の 探 索研究 が受容 体に作 を 解 明し、 用するメカニ 長年に わたる生 理 活性物 を さらに 培 ズム 養 細 胞を 化合物ライブラリ ス ル ープッ 利 用した 20万点近くに及ぶ トスク リーニ て、 ハイ よっ ら様々な ン グも実 in vitro 施 可能 な このライブラリか 評価系 を構築 構築しています。 することがで きました。 きます 。 合物を探し出して
化合 物の
カルシウ
活性評価
ム検出色
ラリ 素 化合物ライブ 独自の
出
相関の解 析 及び 構 造 活 性 活性評価結果 化合物 合に影響を及ぼす から受容 体との結 推察し、 電的構 造要因を の立体的および静 。 合物を創製します より活性の高い化
生理活性を持つ化
味の素の経営理念に ﹁ ASV ︵味
技術の可能性
﹁ 技術による課題解決は︑つまりは
2つの改 革 を 実 施
技 術で社 会に貢 献
とです︒当社には ㎰先端バイオ・ファ
イン技術 〟というものがありますが︑
自社のスペシャリティを追求するこ
は ﹁ 技術 ﹂ だと位置づけている︒
基本的な戦略だ︒そして︑その源泉
社会的な課題に貢献していくことが
もある ﹁アミノ酸 ﹂ の機能に注目し︑
る︒自社の財産であり︑事業の柱で
まざまな要素技術や評価技術を掛け
これはアミノ酸の機能を利用し︑さ
を通じた価値創造 ﹂というものがあ
の素グループシェアードバリュー︶
微生物ライブラリ リーニング
自然界からのスク
ない様々な生 することによ 理活性物質が り、 未知の受容体 存在します。 やその機能を 味の素グルー ことにより、 見つけ出し、 プには、 人々の生活を 生体機能評価 さらにそれら より豊かにそ 技術、 の受容 体に作 してより幸せ 分子設 計技術 用する物質を にする新たな 、 そして生体機 創製してきた 生理活性物質 能分子 合成技 歴史がありま の発見が期待 術を駆使 す。 これらの技術 されています をさらに深化 。 させる
世の中にはま だ知ら
れてい
Ca2+
Tyr Phe、 Trp、 His、
CaSR
G
電流の検出
知を結集して、 各々の専門家の英 酵素、 ・ 発酵 ・ 合成 します。 変換ルートを設計 抜本的な新規物質
idea idea idea idea
トの探 索 新規製法ルー
自然界 ブラリに加え、 プ独自の酵素ライ 味の素グルー ニングなどの手法 silicoでのスクリー からの探索やin し出します。 実用的な酵素を探 で、 を使いこなすこと
素の探 ユニークな酵
索
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IP3R
Ca2+
蛍光の検出 素
カルシウム検出色
自然界からの探索
in silicoでのスクリー
ニング
カニズム 容体に作用するメ ハイ 生理活性物質が受 胞を 利 用した さらに 培 養 細 な を 解 明し、 グも実 施 可能 スクリーニン ス ル ープット できます 。 を構築することが in vitro 評価系
化合物の活性
評価
す︒そしてその技術を携
ることを総称したもので
創造に向けた研究を進め
合わせ︑新しい顧客価値
狙い通りの酵素を
探し出す
技術の可能性
技術活用例
ート探索 私たちの 製法ル この物質は、 。 酵素 ニルグルタミン 製法の 鍵となる プチドであるアラ す。 生産さ れていま 、 ます。 な製法 によって まれた 画期的 酵素反応を触媒し 告例のない新規の これまで世界に報 は、 ーゼ) ペプチタ トランス ル (アミノ酸エステ 輸液用 途として 需要の 高いジペ 技術と新 規酵素 探索技 術から生
子合成技 術を駆使 そして生体機能分 分子設計技術、 、 らに深化させる 生体機能評価技術 プには、 これらの 技術をさ 味の素グルー 歴史があります。 存在します。 質を創製してきた な生理活 性物質が 容体に作用する物 られていない様々 さらにそれらの受 し、 世の中にはまだ知 ます。 の機能を見つけ出 見が期待されてい 未知の受容体やそ 生理活性物質の発 により、 る新たな すること 幸せにす 豊かにそしてより 人々の生活をより ことにより、
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資料提供:味の素
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KEY WORD 1
オープン& リンク イノベーション
スピード感を持って社会的課題解 決に貢献していくため、知恵を合 わせて新しい 〝何か を生み出す 手法。研究テーマの公募、 M & A、 産学連携などを推進。
そのために必要なのはオープン&
そのためにはあらかじめ所有する
﹁われわれの事業領域に関連する社
つくっていく︒そうしてASV を
えて顧客機会を発見し︑顧客価値を
れは つのエコシステムだと捉えて
レートすればできることもある︒こ
れわれの強みと他社の強みがコラボ
きないことがあります︒しかし︑わ
会課題であっても︑単独では解決で
り組んだ︒ つは技術の棚卸し︑そ
してもう つは新しい価値を生み出
考えている︒そして つのことに取
リンクイノベーションだと味の素は
実現していくというものです ﹂
す ﹁ 場づくり ﹂ だ︒
だった︒
技術を俯瞰して見る︑棚卸しが必要
りが重要なのです ﹂
き︑ディスカッションを行う場づく
が技術を携えて各所に出かけてい
います︒そのためには︑研究者自ら
1
1
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では︑研究者はイノベーションの
評価・選定は難しく︑時間も要し
﹁そこで﹃ 技術の見える化 ﹄を行い
技 術カタログと ﹁場﹂ 研 究 者 集 結の
JMAC の考える研究開発の生産性向上の 1 つの視点に「非連続な価値
創出に貢献できているかどうか」 があります。本事例はこの問いに正 面から取り組んだものでしょう。オープンイノベーションのために 「技 術カタログ」 と「技術者集結の場づくり」 に取り組み、単独では成しえ なかった社会課題がどう解決されていくのか。今後も注目されるとこ ろです。
近藤晋 (R&D コンサルティング事業本部長 シニア・コンサルタント)
ン﹂という技術カタログに集約︒こ
れがまったくできていなかった︒
うに紹介すればよいのか︒実は︑そ
のか︒自社の技術とは何か︑どのよ
パートナーに何を持っていけばよい
非連続な価値創出への取り組み
は﹁アミノサイエンスソリューショ
たが︑最終的にセレクトされた技術
ロセスと捉えることができます ﹂
位一体で事業開発戦略を策定するプ
よる事業と技術と知的財産︑この三
します︒この取り組みは︑R&Dに
うな技術との競合があるのかを整理
POINT OF VIEW
どの技術が使われているか︑どのよ
のフロースキルの中で︑どの工程で
たとえば︑ つのバリューチェーン
し︑ 技術マトリックスを作成します︒
ました︒発信する技術を評価︑選定
KEY WORD 2
1
技術の出前
研究者自らが、自分たちが持って いる技術をセレクトし、技術カタ ログを手にクライアント企業に訪 問。ディスカッションの機会を得 ることで、顧客視点での価値創 造、課題解決を目指す。
すでに川崎地区の1000人を超
さらに2018 年
﹁クライアント・イノベーション・
ている︒
える研究者を中心にリンクが始まっ
いくのがミッションです ﹂
客さま視点で新しい価値をつくって
センター﹂がオープン︒来訪するク
恵を合わせる︑輪を広げるという
設です︒ASV の実現に向け︑お
と一緒に新しい価値の創造をする施
つの機能を持った建物で︑お客さま
ションする ﹁ 技術の出前 ﹂ を始めた︒
れを持って社外に赴き︑ディスカッ
つくり上げた︒
プ︑情報のやり取りをする場を自ら
ライアントと議論やワークショッ
﹁ここは︑共感する︑体感する︑知
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月︑川崎に
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Business Insights Vol.70
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