ビジネスインサイツ75
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- 確化・見える化
① 一人ひとりが担うべき役割の明
②﹁ 職責︵ =役割の価値 ︶と貢献に
対して適切に報いる公正な処遇
の実現
③ 納得感のある人事評価の運用の
確立
を担えるようになるための教育
④ 社員一人ひとりが一段高い役割
機会の提供
方向性は明確になったが、大きな
はそれなりの時間と話し合いが必要
員が新しい人事制度を受け入れるに
変化は現場を混乱させる。従業員全
はなく現場の意見も吸い上げ、より
中村は﹁ 役員、本部長クラスだけで
なかなか前に進まない話し合いを
一歩進めるため、コンサルタントの
らうのはたいへんでした ﹂
︵ 泉さん ︶
現在、アスクルロジストでは、この
ワーキングチームの声をもとに﹁ 役
︵ 泉さん ︶
感を持って進んだように思います ﹂
ワーキングチームの考え方を導入し
年
たことで、人事制度改革はスピード
だった。
多面的に話し合いをしてみてはどう
割定義書 ﹂が作成され、
月より、役割を基軸とした新人事
制度の評価や昇格等の運用がスター
ワーキングチームをつくり、より現
ダーなど役割に応じて期待される成
長、拠点長、副拠点長、物流部門リー
年、
果や行動が明確に記載され、全社員
みにしたいか腹を割って話す機会は
持っているか、今後どういった仕組
年実施した。
ただ、役員と本部長が人事制度に
ついてそれぞれどのような考えを
の納得感が増し、
合意形成が進んだ。
す、と伝えることで、役員・本部長
こう言っています、こう考えていま
クラスは重要視しています。現場は
﹁ 実際、制度を運用する現場の従
業員がどう感じるかを役員や本部長
た。
を求められているのか、さらにはひ
か見られるわけです。自分が今、何
きちんと役割を担っているのかどう
が変わってきました。上司も部下に
﹁それぞれの役割が明確に定義づ
けられたことで、評価する人の意識
に公開されている。
員と全本部長が参加する会議を約
これまでなかった。初めての取り組
みに、
﹁ 手探り状態だった ﹂
と人事総務部人事企画課
課長の泉真也さんは言う。
﹁ 各物流センターそれぞ
れが つの会社のように
機能して、それぞれの運営
最適化を図ってきたわけ
です。それを全社統一しま
す、合わせてくださいとい
きなり言われたら混乱し
て当然ですよね。
物流部門、
配送部門の垣根なく、目線
を合わせて腹落ちしても
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会議を実施した。続く
場に近いところで現行の人事制度に
よび一般社員で構成する
ビューを実施。拠点長・副拠点長お
門の ∼ 代の代表者 人にインタ
か ﹂とアドバイスした。そこで各部
合意形成に重要だった
現場の声の吸い上げ
人事制度改革に向けて論点を整理
し始めたのが
年のことだ。
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トしている。役割定義書には、本部
5
種類の
20
ついてどう思うか情報収集を進め
回の検討
40
人事制度改革プロジェクトが正式に
役員と人事総務部で全
20
スタート。月 回のペースで、全役
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「人事評価制度と教育の一体改革が必要」と語る代表取締役社長・天沼英雄さん
写真上から、人事総務部部長・中村力さん、
人事総務部人事企画課課長・泉真也さん、
人事総務部人材開発課課長・坂井博基さん
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Vol.75
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