ビジネスインサイツ75
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- T O P
︶構想 ﹂
﹁フレ
眼点が、
﹁ 一括企画 ﹂
﹁ コモンアー
指します。そのブレイクスルーの着
の生産に匹敵する高い生産効率を目
ルーでこれらを両立させ、単独車種
どものモノづくり革新はブレイクス
レードオフの関係にありますが、私
ナリティは相反する特性でありト
軸のフレキシビリティと横軸のコモ
す。こうした活動を、私どもは﹁ 生
積み重ねていくことも求められま
過去からの取り組みや活動を着実に
た、フレキシブル生産の実現には、
階から組み込まれているのです。ま
ティは、車両構造を企画設計する段
が可能になりました。フレキシビリ
フレキシブル性を同時に高めること
います。こうしてボリューム効率と
する相似形のような商品構造として
よう、工程側
に対応できる
フレキシブル
製品進化にも
義 を 見 直 し、
定と変動の定
このように固
テ ッ プ で す。
も、同様のス
域において
キテクチャー︵
少品種・多量のどちらでもない、
﹁変
これにより多品種・少量、あるいは
テップ ∼ がフェーズ 、ステッ
の ス テ ッ プ を 示 し た も の で す。ス
て推進しています。❷に示すのはそ
産ビルディングブロック構想 ﹂とし
ラインや設備
ることで生産
ジュール化す
をセル化、モ
キシブルライン構想 ﹂の 点です。
種変量の生産 ﹂が実現しました。
キシブルに生
の汎用化が促
産を可能にし
スを車種ごとにフルスケールで投入
バラバラ。お金や工数などのリソー
その結果、工程や設備も車種ごとに
種ごとに構造が異なっていました。
害しない条件の中で、固定要素とし
エンジンでも商品進化の自由度を阻
を始めて、それ以降、どの排気量の
アーキテクチャー構想への取り組み
エ ン ジ ン の一 括 企 画 に よ る コ モ ン
ローバルに展
は、 現 在 グ
のコンセプト
ています。こ
❷生産ビルディングブロック構想ビジョン
車種間で開発と生産のコンセプトを
めます。そして、これをベースに各
するとともに、生産効率を一段と高
画するもので、商品の多様化へ対応
設備のみで生産ラインを構成するこ
けで加工できる工法を追求し、汎用
います。ステップ では汎用設備だ
ジンでも、この同じ設備で対応して
ベースをつくり、最新の 気筒エン
があります。フェーズ2の目的は、
想には、フェーズ2︵ステップ
は設備本体を汎用化する一方で、
ワー
に柔軟に対応できる生産システムを
化へ即応するために、これまで以上
︶
フレキシブルラインをさらに進化
させる生産ビルディングブロック構
共通化するのがコモンアーキテク
カーボンニュートラルなど大きな変
では、車格や排気量の違いを超えて
クを把持する治具を極小化すること
︶構想です。
各ユニットの理想を追求した基本コ
画期的かつ短い期間で、量産準備を
量産準備の高速化
加工基準・搬送基準の固定
製品/工程の固定と変動要素の定義
汎用化ライン構想
汎用と専用設備の設定
治具・要具専用部の極小化
専用部の極小化
モデルベース開発、 CPS
DX化(デジタルツイン・AIoT)
4
に取り組んでいます。車体組立の領
チャー︵
とに取り組みました。ステップ で
カーボンニュートラル
構想
長年培ってきた
匠の技をDXで量産化
開中です。
し、開発、生産とも効率的ではあり
同じ設 備で加工混 流 が可 能 となる
て加工、搬送の基準を定めました。
進され、フレ
ステップ ではスカイアクティブ
各ステップをエンジンのシリンダー
ブロックを例に簡単に説明します。
プ がフェーズ となっています。
3
1
理想構造と
理想工程の追求
1
年から 年先の全商品を同時に企
これまでは車種ごとに開発を行
い、個別の最適を追求した結果、車
4
ま せ ん で し た。
﹁ 一 括 企 画 ﹂と は、
3
●
段階的に積み上げた技術と資産を徹底的に活用していく
●
フレキシブル生産×スピードアップ×カーボンニュートラルでさらにモノづくりを進化させていく
を向上させていくことで問題の発生
きます。また、この事前検証の精度
をなくし、全体の期間を短縮してい
前検証 ﹂することで、このプロセス
ました。こうした検証を机上の﹁ 事
証してから量産型の製作に入ってい
試作型を製作し、機能や生産性を検
化させていくものです。これまでは
を﹁スピード﹂という軸でさらに進
高速化すること。フレキシブル生産
ステップ 1
2
2
ステップ 3
C
A
ンセプトを共通化し、構造を同質化
C
A
ステップ 2
1
6
10
C
A
ステップ 4
3
5
O P I N I O N
TAKETO
HIRONAKA
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Vol.75
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