ビジネスインサイツ77号
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- ちが勉強をしたり、医療活動、女性
けてブランドコミュニケーションを
かな明かりでクオリティ・オブ・ラ
の私を海外出張に送り出してくれま
目の前は真っ暗になりました。
イフを、ひいては文化を向上するこ
行うことを決めました。
﹁ 無電化ソ
そうしたころ、部長が仕事と音楽
を両立させていることを知りまし
とができ、まさに文明と文化の両輪
リューション﹂
をご存じでしょうか。
た。会社では﹁ 没個性 ﹂で仕事をさ
を実現できたのです。 ・ の際に
した。するとイタリアやフランスで
れていたのですが、実はニューオー
リオが大きく変わり、組織は解散に。
年続けたのですが、事業ポートフォ
ラーランタンを持っていくプロジェ
電化地域にソーラーシステム、ソー
なく、十分な幸せを味わって次世代
時代。
﹁ 企業 ﹂というのは数字で見
﹁アート﹂など、言葉すらなかった
め、家では常に音楽が流れているよ
う!﹂と決意。 歳からピアノを始
す。そ れ を 知 っ て 私 も﹁ 両 立 し よ
た。
﹁ 世界文化の進展に寄与する ﹂
チャリティコンサートも開催しまし
の
も災害支援を担当し、パナソニック
ネックライトで医療支援。
をより良くしていく。今でいうウェ
うな環境でしたので、
音楽が大好き。
年
えるような論理的な説明が必要で、
だと思いますが、これを
ば、自身を輝かせるチャンスが巡っ
分を活かして個性を磨き続けていけ
という信念をもって挑戦を続け、天
しています。社内では前例がなく、
年に
人事に相談したところ﹁ 本業に差し
てくると確信しました。
実は
支えなければやってもよろしい ﹂と
ませんでした。ですから﹁ 理解され
なかったわけです。
いうことに。しかしこれは、本業で
年 に は、 テ ク ニ ク ス ブ
ランド復活の責任者に。まさか自分
に提唱していたわけです。私は本当
実践しています。
たとえば、私が最初に携わったの
は、
ラッパのような形の楽器型スピー
も役立つことになります。
る時代が来る ﹂と信じて続けるしか
では、私のキャリアを紹介いたし
ます。バックボーンは﹁ 音響研究 ﹂
出すわけですから、スピーカーでも
カーの開発です。楽器は美しい音を
デビューも
アートだ、感性だということは通じ
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で、テクノロジーの分野からスター
に大事なことを教えていただき、日々
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トしました。理工学部で生体工学を
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お先真っ暗だった私は、ジャズピ
ア ニ ス ト と い う 活 動 を 得 て、イ ン
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ルビーイングやサステナブルと同じ
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たちが縫製仕事をする。ほんのわず
クトです。明るい光の下で子どもた
リカやインド、カンボジアなどの無
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仕事が面白くて仕方なかったので、
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と 一 緒 に、 ア フ
リンズジャズのドラマーだったんで
国連や国際
年代はビジネスの世界に
の融合を目指していたのですが、入
き、価値観の違い、多様性の意味に
社した
は、やんややんやの大喝采。このと
代、その次の世代へと使命達成を受
講演会の会場で披露された「リファレンスクラス」
。
ハイレゾ音源のすべてを引き出す、最先端の技術
を投入したダイレクトドライブターンテーブル
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気づきました。以降、音響研究を
け継ぎながら、誰も犠牲になること
ヨーロッパで称 賛されたラッパ型のスピーカー。
ニューヨーク近代美術館永久展示品
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は相関関係がある、という仮説から
のにはすべてにリズムがある、それ
テーマに出会い、生きとし生けるも
専攻。そこで﹁ 生体リズム﹂という
揚々と事業部に持っていったのです
い音が出る製品ができました。意気
ションを使って完成させ、本当に良
最先端のコンピューターシミュレー
それができないだろうかと。当時、
組織が解体してしまいました。
かしここも時代が早すぎたためか、
ターネット事業で再出発します。し
られるなんて想定外の異動でした。
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年生まれ
テクニクスは
が
の ブ ラ ン ド。 年 に 音 楽 用
研究を行っていました。そして﹁ 企
年、
社会貢献の
責任者になった私はグローバルに向
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テクニクスブランドに
﹁ 感性価値 ﹂を創造する
が﹁こんな奇抜なものは売れない!﹂
ある方で﹁じゃあヨーロッパに持っ
と一蹴。しかし、私の上司は理解の
所に入りました。
ていってはどうか ﹂と、入社 年目
業で音の探究に携わりたい ﹂という
が再び音響のフィールドに戻ってこ
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思いから、松下電器産業の音響研究
当時から私はサイエンスとアート
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ルの音質も進化し続けていますが、
新しい感動を求めています。デジタ
クスは休眠に。しかし、時代は常に
クもデジタル化に舵を切り、テクニ
アナログは衰退します。パナソニッ
発売され、
デジタル時代が始まると、
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Vol.77
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