ビジネスインサイツ77号
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- 映像と
代。もっと人の心を動かせる、感動
機能や性能の良さは当たり前の時
性価値 ﹂をつくろうと決めました。
サイエンスとアートを融合した﹁ 感
さ、
本当に豊かな暮らしに貢献する、
かに感動すること。季節の変化でも
せん。日々、何かを感じること、何
す。それは、難しいことではありま
大きさが受信できるようになりま
にはじめて、ダイナミックレンジの
広い視野で見渡すことができたとき
ません。
感性のアンテナを高くして、
に届けているか、最高峰の音のすべ
ドマイスターがどのような音を聴衆
指揮者、演奏家の音楽哲学、サウン
という背景です。彼らには、世界的
い技術者の教育も併せてお願いした
レベルを要求されることもあり、若
技術提供を行いました。かなり高い
ハイレゾリューションオーディオの
ために、パナソニックは
をもたらす感性価値を創造したいと
いいし、気になった言葉でもいい。
てを学んできてもらいました。
の﹁ 感性の感度 ﹂を高めるしかあり
いう気持ちがむくむくと湧き上がり
それを意識するかしないかだけで感
で は 感 動 す る 音 と は 何 か。私 は
﹁ 音が出る瞬間の生命力とエネル
私は数字では説明できない音の奥深
をテクニクスのブランドメッセージ
性の感度は高まるのです。
るのはお手のものです。しかし﹁ 感
数字を分析してシミュレーションす
私たちのオーディオには﹁ 音楽の
感動 ﹂が必要でした。エンジニアは
新技術も大切にしています。自身の
のオーケストラのひとつですが、最
した。ベルリン・フィルは世界最古
ンプログラム﹂に参加してもらいま
イエンスとアートの融合 ﹂です。
すね。これが、
私の実践してきた﹁サ
い音を聴いてなんぼ ﹂ということで
思っています。大阪弁でいえば﹁ 良
モ ー シ ョ ナ ル フ ィ ー リ ン グ ﹂だ と
い音、毎日聴きたい音 ﹂そして、
﹁エ
ギー感 ﹂
﹁ 長い時間聴いても疲れな
ションできる。共創すれば課題も解
世界とつながって一緒にコラボレー
念、制約から解き放たれる。自分が
ここへ来たらすべての常識や社会通
﹁ 循環型パビリオン﹂としています。
リサイクルガラス部分を埋め込み
ました。同時に
﹁ Rediscover Music
﹂
出会いを提供することに。
とし、まだ経験したことのない音の
若いエンジニアには、ベルリン・
フィルの﹁テクニカルコラボレーショ
動 ﹂というところまで持っていくに
コンサートホールの音楽を配信する
決していける、という未来を描ける
メッセージを発信していきます。
これほど技術進化した世界におい
モノも心も、ともに豊かな
理想の社会を実現する
年 に は、 万 博 推 進 団 体
の理事に就任しました。パナソニッ
て、人類がいのちを輝かせて生きて
最後に、根源的な問いかけをした
いと思います。
、
ロボティクス、
クグループのパビリオンは﹁ノモの
モ﹂と名づけました。パビリオンの
うことで、モノを逆さまにして﹁ノ
は写し鏡のような存在である ﹂とい
方は大きく変わる ﹂
。
﹁モノとこころ
ろの持ちようによってモノのとらえ
社会への扉を開けるのです。万博で
という革新を生み、いのち輝く未来
イエンスとアートの融合は﹁ 感動 ﹂
を感じることだと思っています。サ
行動すること、そして無限の可能性
う。私は創造する力、自身で考えて
いくというのはどういうことでしょ
A
I
鉄骨や柱の約 %は家電リサイクル
︶
﹂
。
﹁ここ
国︵ The Land of NOMO
2
0
2
1
舗装ブロックにはドラム式洗濯機の
から生まれたもの。パビリオン横の
思います。
もそんな問いかけをしていきたいと
98
本稿は 2024 年 3 月11日
(月)
に開催した
「共感から始まる未来フォーラム ∼JMAC 関西次世代ラボ∼」における小川理子氏の講演を再構成したものです。
Business Insights Vol.77
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JMAC 代表取締役社長・小澤勇夫と
4
K
はどうしたらいいのか。それは自身
EXPO2025大阪・関西万博公式キャラクター「ミャクミャク」と。
3月11日 JMAC 関西次世代ラボ(ヒルトン大阪 )講演会にて
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