ビジネスインサイツ77号
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- 新体制による
「新 TPM活動」へ
新 他工場と進捗を確認し歩調を合わせる
定期的な「横串定例会」で
旧 基本的に実施されない
部会活動では他工場との連携は
要で、付加価値を生む﹁コア作業 ﹂
業 を、製 品 の 製 造 に ど う し て も 必
ノンコア分析 ﹂は、工場で生じる作
くるミキサーの課題に取り組んだ。
製 造 ラ イ ン の 中 の、パ ン 生 地 を つ
なった犬山工場では、初めに食パン
月まで犬山工場の設
加価値を生まない﹁ノンコア作業 ﹂
保全部会長を務めた武内和彦さんは
備 課 長 と し て、
年
に分類するところから始まる。パン
こう語る。
と、それに付随する補助作業など付
工場で言えば、パン生地を製造する
のあり方について
﹁ 今回、あらためてミキサーの点検
とディ
活動の設備
ミキサーなどの設備を操作するオペ
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レーターの作業を﹁コア作業 ﹂
、設
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0
2
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T
P
M
で人の手で行っていた原材料の計量
動計量機を導入することで、これま
﹁たとえば食パンの製造ラインに自
しが進められている。
同社では﹁ ︵なくす ︶
、 ︵へら
、 ︵かえる ︶
﹂
す︶
、 ︵まとめる ︶
で、
大幅な効率アップが可能になる。
見直してなくせるものはなくすこと
方で、
﹁ノンコア作業 ﹂は、工程を
作業 ﹂の時間をなるべく短縮する一
は﹁ノンコア作業 ﹂に当たる。
﹁コア
備の監視や原材料の計量、運搬など
機械を使って点検を﹁ 自動化 ﹂す
る仕組みも取り入れられている。
間を省くなどの工夫がなされた。
閉式の小窓をつけることで点検の手
を確認できなかったが、カバーに開
バーを取り外さないとオイルゲージ
ドライバーでねじをゆるめて金属カ
だ。ミキサーの点検では、これまで
こうした穴を埋めるために点検方
法を工夫し点検の省力化に取り組ん
が見つかりました ﹂
違っていたりと、多くの新たな課題
り、ベテランと若手で点検の精度が
の一つひとつまで見ていなかった
が足りないと指摘されました。部品
スカッションして、網羅性や実施率
にどのような人員体制で設備保全を
少 す る こ と を 見 据 え、
﹁ 将来、犬山工場設備課の人員が減
ンスの工程そのものをなくすことが
たりすることで、部分的にメンテナ
に部品を交換したり、点検を外注し
障を減らそうとしてきたが、定期的
よって部品をなるべく延命させて故
加 え た。こ れ ま で は 点 検 や 注 油 に
期交換 ﹂や﹁ 業者点検 ﹂を選択肢に
﹂という合言
活 動 ﹂で は、 こ れ ま で
導入を進めているほか、新たに﹁ 定
できる。
年
行 っ て い く か、今 か ら デ ィ ス カ ッ
を導入しています。目視による点検
﹁新
このように、
活動 ﹂で
度の﹁ 故障ゼロ月 ﹂で
具体的な成果を実感
ターの電流の異常を検知すると、ラ
複数のテーマを同時進行で扱って
という工程をなくすことができます
ションも重ねています ﹂
︵ 武内さん ︶
い た 取 り 組 み を、一 定 期 間 ご と の
し、故障で生産ラインが停止するの
ンプが光って知らせてくれる仕組み
重点テーマに注力するように改め
も未然に防げます ﹂
︵ 谷本さん ︶
﹁新
工夫と自動化で
設備保全の穴を埋めろ
した ﹂
︵ 谷本さん ︶
葉も生み出され、着々と工程の見直
を意味する﹁
H
設備保全については、センサーで
異常を発見する
も積極的に
作業そのものをなくすことができま
の工程では、コンベアーを動かすモー
J
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﹁ 焼きあがった食パンを冷ます冷却
犬山工場の前設備課長・武内和彦さん
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ら れ た。設 備 保 全 の モ デ ル 工 場 と
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新 一定期間ごと重点テーマに注力
旧 複数の個別テーマを同時進行
ワークショップを含むディスカッション中心で、
コンサルタントと共に課題を解決する 「支援」 型
新
工場側が各テーマの活動内容を説明後、
コンサルタントがコメントをする 「指導」 型
旧
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他工場との連携
●
活動の進め方
●
JMACの関わり方
●
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Vol.77
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