ビジネスインサイツ JMAC40周年記念特別号
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- 2019 年より つ順位を落と
国のオプション機能がついてしま いました︒ る機能を日本本社で持っておい て︑よい事例があればそれを各事 業会社に紹介し︑改善展開してい ければいいと思います︒ 題だと思っているのが︑今後のビ ジネスモデルです︒ カー︑カバンメーカー︑それぞれ 異なったシステムの中でのビジネ スになります︒今後は︑今までと 違って︑データをいただいて需要 予測をする︑あるいは将来のフォ ーキャストをいただくようなビジ ネスモデルではなく︑これまでと ると考えています︒たとえば︑早 い段階ですべてのプレイヤーが確 定情報を共有できたらどうでしょ いるものを把握することで︑原材 ステム︑生産管理システムなど︑ ある一定の統一されたシステムを 料などを無駄なくタイムリーに準 備して︑超短納期化の要望に対応 松 田 です︒ しています︒アジア太平洋地域で
ときだけ人が管理する︑という方
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中村さんは生産現場の
向に転換しなければならない︒品
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は カ国中 位︒これにはサブ項 一方で︑それをモニタリングす 目があり︑企業の俊敏性あるいは ビッグデータの活用と分析につい
I oTやAIなど︑どのようにお
考えでしょうか︒
種が増えると人手がかかるという
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仕組みではもう対応できないと思
中村 管理というのは︑ある上限
います︒効率を求めるならば︑人
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ては カ国中 位︒最下位です︒ 一方︑携帯電話の加入者などい は︑世界トップクラスです︒それ を生かしきれていないところが問 題だと言われています︒ YKK の大谷さんにお聞きし ます︒サプライチェーン情報のデ ジタル化や工場のロボット化な ど︑工場のデジタル戦略は︑どう いうことを期待されていますか︒ 大谷 YKK は109 拠点があ りますが︑システムをどう統一す るかということよりも︑それぞれ の国のお客さま︑従業員の満足度 を上げるためのシステムが︑それ
11.30 EXECUTIVE SESSION
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と下限があって︑その中にばらつ
間は考える側の仕事に従事しない
きが収まっていればいい︒それが
と︑売り上げと利益の数字が上が
わ ゆ る イ ン フ ラ 整 備 と い う 点 で 実は今︑私どもが一番大きな課
ぽんと跳ね上がって限界値を超え る体制が非常に重要です︒
らないのではないでしょうか︒
た瞬間に原因がわかり︑手が打て 昔の仕組みを壊し︑新しい仕組
みに変えていくには︑やはりデジ
ファスナー製造は︑衣料品メー 私どもの工場の生産管理部門で
タル技術を使って変えていく必要
は︑壁一面に現場のいろいろな情
がある︒新しいやり方を試し︑そ
報を表示しており︑それを見て仕
れを壊し︑さらに新しいやり方を
事をしています︒一番うしろに全
試す︒これを繰り返すしかありま
体を見る製造管理部長が座りま
せん︒そのとき︑上に立つ人がリ
す︒異常値が出たときには︑全員 となっています︒
ーダーシップを持って︑仕事を壊
がわかって早く手が打てる仕組み
しながら新しいものをつくること
に挑戦できるかどうかが︑ビジネ
はまったく異なる発想が求められ 今後はさらに︑I oTやAIな
スの成功のカギだと思います︒
ど︑デジタル技術をそうした仕組 があります︒
松田 ありがとうございます︒業
みと組み合わせて使っていく必要
務プロセスの改善としてのデジタ
ぞれ異なるので︑それをどうつな げていくかが重要です︒
ル化について幅広く議論がなされ
うか︒いち早くお客さまが求めて 弊社の場合︑一つの工場でも約
たと思います︒JMAC の鈴木
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ここ 年くらいの間に受発注シ
70
万アイテムの標準製品を生産し
さんはどう感じられましたか︒
ていますが︑もはや人手で生産を
JMAC 鈴木 膨大な情報をイ 72
世界 カ国 地域に導入しました が︑やはり時間が経つにつれ︑各 できます︒そのような新しいビジ ネスモデルの構築がもっかの課題
ん︒生 産 管 理 はD X を 使 っ て あ
るようになってきたことは大きな
るシステムを組み︑異常値が出た
変化だと思います︒しかし逆に言
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Business Insights
管理していく時代ではありませ
ンターネット技術で集約し︑見え
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