ビジネスインサイツ JMAC40周年記念特別号
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- という点の納得が経営トップや経
界に前例がないなど正解が見えな
たのでは立ち現れない構想力を発
イ ノベーションの余地を 奪っていないか
営企画部門︑事業部門に共有され
挑戦を許容する 余裕があるか
くてもやってみる企業文化︒挑戦
揮する機会でもある︒たとえば︑
ることに加えて︑情報収集作業を 効率化する仕組みをつくることな どで︑ある程度は改善されるので はないか︒しかし︑疲れ果ててい る原因が︑決めない経営トップや 変化を拒む現場にあるとしたらそ の解決は簡単ではないが︑それは
したときの失敗を許す企業文化︒
もっともEC 向きの商品は何か
挑戦を学びの機会として定着させ
という視点から商品数の多い書籍
懸念
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る企業文化︒様子見は必要最小限
や間接資材に注目してEC を立
にしてすぐに行動を起こせるスピ
ち上げた初期のアマゾンや日本の
中期経営計画のあり方を考えるポイント
ードある組織︒必要ならいつでも
モ ノ タ ロ ウ︒E C に ま っ た く 向
年中計を最初から書き直せる柔
いていないと思われていたからこ
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軟性などである︒
そ︑野菜を選んだオイシックスな
中計のせいでもない︒中計をやめ これらを駆動し︑見守り︑促進
どである︒
変化に硬直的な 計画になっていないか
たところで解決しない︒
前提条件が 変わっていないか
し︑必要に応じて修正する点にお これぞ構想力!という日本企業
変 化 へ の 対 応 と い う 点 で は︑
いて︑ 経営企画部門と経営トップ︑
の競争戦略をもっともっと見たい
懸念
2
OKR を中計に取り入れるのは
一つの解となりうる︒つまり︑
経営企画部門と事業部門の間の建
と期待している︒
10
設的な対話が欠かせない︒ マイルストーンとしての 年中計
を置き︑年度や半期の振り返りで 中計も使い方次第である︒中計 新型コロナウイルスの流行がも 具体的な実行とそれからの学びを 確認するのだ︒しかし︑形だけの
3
は︑ 年に一度︑白紙状態から徹
4
年単位の目標を意識してそれへの
構想せよ
中期経営計画を リセットしよう
たらしたニューノーマルは︑会社
3
底して考え直す機会であり︑大き
企業変革を 推進できているか
のあり方をあらゆる角度から見直
中計づくりだけで 疲弊していないか
OKR を導入すれば済むという
ものではない︒変革に向けて組織 が動き出さなければ期待が絵に描 い た 餅 に 終 わ る の は︑ 中 計 も
な構想や客観的な分析に基づいた
す機会でもある︒改めて自社にお
戦略へのきっかけとなりうる︒た
ける経営企画部門の意義とあり方
懸念
1
とえば︑現在多くの企業が検討し
を再考してみてはどうだろうか︒
ているであろう事業ポートフォリ
その過程で︑自社なりの中計のあ
OKRも同じだ︒
たとえば︑組織メンバーの心が
オの再構築は︑全体観をもって客
り方もリセットして検討されるの
動くような大きな目的の共有︒業 また︑部分から積み上げていっ
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Business Insights
観的に分析判断すべきものだ︒
がよいと思う︒
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