ビジネスインサイツ JMAC40周年記念特別号
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- アブラヤシのプランテーション拡大により、分断された熱帯雨林 を結び、野生生物が生息するための環境を保全するボルネオ保全 トラスト (BCT) を設立。
らも売り上げが伸びています︒外 食分野は厳しくてもスーパーは好 調︒弊社の中でも分野によって売 り上げが異なり︑当然ですが社会 情勢によっても変動します︒しか し︑事業分野と商品の多様性があ ることにより経営のバランスがと れる︒ これからの不確実な社会は︑ こういった考え方が非常に重要に なってくると思います︒
おり︑ ﹁サラヤ ・ イー 2011年に
する問題意識があるからとも言
ストアフリカ﹂という会社をつく
えます︒事業に関連することで何
りました︒手洗いの設備︑手洗い
か社会に貢献できることはない
普及の教育啓発を提供するほか︑
か︒とはいえ︑できることは限ら
歳未満で亡くなる子どもの数を
れていますから︑事業の中ででき
5
減らすのが目的で︑衛生関連商品
る範囲でやりましょう︑という考
の一部について︑売り上げの %
え方です︒
をウガンダでの﹁ユニセフ手洗い の 活 動 な ど が 評 価 さ れ︑ 第
1
促進活動 ﹂に提供しています︒こ
回
社会貢献をベースにした グローバル展開
コロナ禍は確かに︑衛生事業を 拡大につなげるきっかけではあり ます︒手洗い関連商品は︑今回の コロナ禍で需要が一気に高まりま した︒グローバル展開では︑これ からアフリカで手指消毒商品の製 造展開の拡大を考えています︒し かし︑これは大量生産をして売る というよりも︑欧米企業が取り組 まないセグメントをねらったグ ローバルニッチという考え方です︒ 西アフリカでエボラウイルス病 点をつくったウガンダから手指消 毒液を山ほど載せて トントラッ
﹁ジャパンSDG sアワード﹂ SD JMAC さんにもお世話にな
表 G s推進副本部長︵ 外務大臣 ︶
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SDG sを 具体化させる
りながらISO に関連したマネ
彰を受賞させていただきました︒
ジメントシステムの中に﹁ 目標管
先にも申し上げたボルネオの環 クを出しました︒ウガンダと西ア フリカの間には広大なジャングル があるのですが︑そこはもともと エボラの発生地と言われている場 所です︒道なき道を行き︑途中道 に迷ってしまい︑ 回であきらめ てしまいました︒アフリカ大陸は 想像以上に大きい︒そのため︑製 造拠点をいくつかつくる必要性を 感じたのが始まりです︒
理制度 ﹂ を導入しています︒SD
境保全もそうですが︑会社の中に
G sのテーマをこの中に統合化し
社会課題に対する受け皿をつく
ながら進めています︒SDG sへ
り︑事業として継続できるように
の取り組みは今後︑ビジネスにお
なったのは︑常にグローバルに対
いて不可欠になるでしょう︒
11.17 TOP INTERVIEW SESSION
が流行したときに︑最初に製造拠 もともと︑アフリカのウガンダ で2010 年から﹁ 100 万人
10
の手洗いプロジェクト﹂を行って
1971年に誕生したヤシノミ洗剤は半世紀 近いロングセラー。売り上げは全体の5 %程度だがサラヤのシンボリックな商品 であり、SDGsへの取り組みの象徴とも 言える。
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JMAC 40th Anniversary
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