MFCAは、原価計算・分析の手法として、次の3つの特徴を持っています。
- 正の製品コストと負の製品コストに分離、計算する
正の製品コスト:次工程に受け渡されたものに投入したコスト
負の製品コスト:廃棄物やリサイクルされたものに投入したコスト
- 全工程を通したコスト計算を行う
正の製品コストは、次工程では(前工程のコストとして)投入コストに含めて計算する。
- 総合的なコスト計算を行う
マテリアルコスト(材料費)、エネルギーコスト(電力費、燃料費)、システムコスト(労務費、設備償却費、間接労務費など)、廃棄、リサイクルのコストもすべて計算に含める。
またMFCAでは、下図のような計算結果を出します。
歩留率や不良率などは、現在でも製造業の重要な管理指標ですが、MFCAではそれが、負の製品コストとして、ロスコストを明確化できます。その結果、製造品質向上や歩留向上などの取り組みを、より効果的に行うことができると期待されているのです。