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適用の考え方

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MFCA計算モデル構築

活用のタイプ別のMFCA計算ツール

 以下の3タイプのMFCA(マテリアルフローコスト会計)の活用の仕方により、MFCA計算ツールの種類が変わります。

MFCA活用タイプ MFCA活用タイプの特徴 MFCA計算ツール
個別製品、ラインの
改善課題設定
特定の個別製品や製造ラインにおいて、資源効率向上によるコストダウンの検討を行なう たいていの場合、表計算ソフトで十分です
複数製品、ライン間の
ベンチマーク
複数の製品、ライン、工場の資源効率(ロス)をロス金額で比較し、改善の重点対象や目標設定を行なう 表計算ソフトでも可能だが、コンピュータシステムと連携必要
MFCAを活用した、継続
的な資源効率の管理
特定ラインの資源効率(ロス)の異常を早期検知する仕組みのひとつとして活用し、継続的な改善活動や、問題の早期発見、早期解決を行なう
MFCA計算システムをコンピュータシステムに組み込む必要がある

MFCA計算モデル構築の準備事項

準備項目 準備事項
対象製品 目的とする改善課題により、単一製品で行うほうがいい場合と、行わないほうがいい場合がある
対象工程範囲 MFCAでの工程のことを物量センターという。廃棄物がどの工程で出ているかにより、定義するべきセンターの範囲が変わる。自社工場の製造工程だけの場合と、外注加工工程、物流工程、製品在庫などを含める場合がある。
工程の定義 物量センターの定義が細かすぎるとMFCA計算モデル構築に手間がかかる。
一方、定義が粗すぎると、改善課題別のロスが見えない。
必要データの収集 現在の管理データから抽出、整理するだけでいい場合と、改めて測定するべき場合があります。

MFCA計算モデル構築に必要なデータ

 またMFCA計算に必要なデータには、次のようなものがあります。

データ種類 内容
マテリアルフロー物量データ 各工程ごとの材料の投入、廃棄物の発生、出来高の物量を、重量など統一した物量単位で収集、整理する必要がある。
廃棄物の発生物量は特に重要で、製品品種別、工程別に把握(測定もしくは計算)する必要がある。
マテリアルフロー単価データ 各材料の材料費の単価が必要です。発生した廃棄物の処理を業者に委託する場合は、その委託費用の単価も必要です。
システムコスト、エネルギー
コストデータ
労務費、設備償却費、間接費などのシステムコストデータ、電力費や燃料費などのエネルギーコストデータが必要です。
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