MFCA(マテリアルフローコスト会計)計算モデルやツールの構築の方法が、その活用のタイプや、製品、工程などで変わるため、企業がMFCAを適用するには、導入、適用をステップ的に行なう必要があります。
ステップ |
ステップの性格 |
MFCAの研究、検討事項 |
ステップ1
適用計画 |
机上研究段階 |
MFCA適用の戦略、方針の研究
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自社の製造、販売プロセスにおける、廃棄物の発生状況の概要を把握する
- MFCAを適用する製品、プロセスの範囲、モデル製品や工場、ラインなど絞り込む
- 製品や工場、ラインのバラエティを把握し、MFCAの活用タイプの方向性を固める
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ステップ2
適用実証 |
モデル製品、モデルラインでの適用研究 |
適用の効果、メリットを検証とノウハウ蓄積
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モデル製品、ラインで、MFCA計算データを収集、整理し、MFCA計算モデルを表計算ソフトなどを使って構築する
- 自社に合わせたMFCAの計算ロジックを確立する
- MFCA計算に用いるマテリアルコスト、システムコスト、エネルギーコストなどの整理方法を確立する
- MFCA適用ノウハウを、社内で共有化できるようにする
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ステップ3
適用展開 |
MFCAの継続活用、適用拡大、MFCAのシステム化 |
展開パターン1:モデル製品、ラインでのMFCAの継続活用 |
展開パターン2:別の製品やラインへの適用拡大 |
MFCA計算のシステム化(MFCAの計算、分析の効率化)
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MFCAを活用する意義、メリットが何かを、企業、事業ごとに明確にし、関連部門で共有する
- 効率的に、MFCAの計算結果、および、MFCA計算の中での負の製品コスト(ロスコスト)の大きい部分、変動部分、その要因が、効率的に求めることができるように、企業にあわせたMFCAの計算ツールを構築する必要があります。
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