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バックキャスティングによる 社会課題解決型の新事業開発

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バックキャスティング法による新規事業開発とは

従来のマーケティング手法では、新製品・サービス開発にあたって、まず現状分析(市場調査、自社技術・製品とライバル企業とのベンチマーキング調査など)からスタートしていました。対して、バックキャスティング法とは、あえて現行技術・製品は忘れ、未来の理想的な顧客の利用シーンから、新事業を考える手法です。

WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議による報告書「Better Business,Better World」)において、「今日の経済モデルには重大な欠陥があり、世界中でこれまでと同様の経済モデルが続いた場合、環境面および社会面への負荷が増大し、長期的には企業自身のビジネスコストが増長する」と指摘されています。
いまや「社会課題解決型の新事業開発は、既存のシステムや商習慣の延長線上の発想には存在しない」といっても過言ではありません。現在の延長線上で新事業開発テーマを探している限り、現状の課題から抜け出せず、うわべだけのSDGs活動(SDGs Wash)を疑われるテーマとなる可能性もあります。

バックキャスティング法では、現行のシステム・商習慣はあえていったん忘れ、本質的な問題が根本から解決された姿を考えます。

バックキャスティング

社会課題解決型の新事業開発の進め方

自社の事業領域を設定する

  • 自社の事業ドメインを再定義

顧客の「ありたい未来」を分析する

  • 市場・顧客の価値観の変化点を分析
  • 事業ドメインにおけるトレンド分析、仮設の立案
  • 価値観変化が加速した際の未充足ニーズを分析
  • ニーズが潜在化してしまう「お客様の諦めの要因」について本質的な要因を分析
  • 現状のシステムは忘れ、お客様の問題を解決する仕組みを構想

自社ビジネスとしての実現可能性を検証する

  • バックキャスティングを行い、お客様の「あったらいいな」と自社事業ドメインとの整合を図る
  • 提案ソリューションの立案
  • 事業計画策定

事例

業 界:化学系メーカー

テーマ:社会課題を解決する新事業開発

背 景:業界全体として成熟市場であり、製品のスイッチングコストも高いため、これ以上のシェア拡大は難しい状況だった。これまでも新事業は検討していたものの、既存事業の強みを活用と、新たな領域へ進出することの両立ができていなかった。

取り組み内容:既存事業に並び第二の柱となる、成長市場への新事業展開に成功。
顧客・地球環境・自社のそれぞれが持続可能な、三社のベクトルを合わせた新事業戦略の立案。