【003生産管理概論】 生産管理の種類
- 生産管理のべからず集
生産管理の種類を大別すると2つになる。受注生産と見込み生産である。特性に応じた業務プロセスの設計が重要となる。
ねらい:経営目的の実現
キーワード:見込み生産、受注生産
見込み生産と受注生産
生産のきっかけが、受注(オーダー)によって始まるのか否かにより、受注生産と見込み生産に区分できる。
受注生産は、受注の都度生産し、完成品は即、納品するので製品在庫は持たない。
見込み生産は、不特定多数のお客様の需要を見越して生産し、製品在庫を持って注文に応じる生産形態である。受注の都度、在庫を引当て即納する。
製品の仕様という見方からすれば、受注生産のものは受注品(オーダーメイド)、見込み生産のものは既製品(レディメイド、標準品)と区別するが、これはあくまで最終製品の尺度である。受注品であっても、構成部品、材料等の段階で、他製品にも適用(共通化)できるものになっていれば、そのアイテムは見込み生産化することが可能となる。
一般的な適用業種としては、個別受注生産の場合、造船、プラント、住宅、工作機械、個別仕様の各種部品などが挙げられる。
また、見込み生産の場合、自動車、輸送機器、電機、食品などの消費財、それに、生産財でも鉄鋼、石油化学などの量産品などに適用される。
見込み生産では、製品在庫をいかにうまく持つか、製品在庫をどのように活用するかがポイントとなる。その意味では、見込み生産の生産管理は、在庫管理そのものであるといえる。製品在庫のあり方を中心として、需要予測、新製品立上がり管理、生産計画・指示、進度管理のあり方など、各機能をうまく連結させることが重要である。
受注生産では、まず顧客からの受注の前に、引き合い、見積もりが行われ、その後正式に受注する。作業指示や部品手配、進度は、製番(製作番号)により管理される。
関連情報
生産・ものづくりコンサルティング
【テーマ例】
現場改善/工場建設/品質保証/生産技術戦略/設備改善/IE・標準時間設定/TPM ほか
詳しく知る >
調達・物流・SCMコンサルティング
【テーマ例】
購買調達改革/物流改革/倉庫改善/在庫削減/リードタイム短縮/SCM ほか
詳しく知る >
テーマから探す
連載タイトルから探す
JMACライブラリ
-
コラム
JMACコンサルタントがコンサルティングの現場で得た経験や知見、問題解決の視点などをコラムで紹介しています。
-
Business Insights(広報誌)
経営トップのメッセージ、JMACのコンサルティング事例を掲載した広報誌『Business Insights』を公開しています。
-
JMAC TV
JMACが提供する動画配信ストリーミングサービスです。産業界とあらゆる関係組織の経営革新活動の一助として人と組織の成長を支援し、広く社会に貢献することを目的としています。
-
経営のヒント
日本を代表する企業の経営トップの方から、経営革新や価値創造の実例、経営のヒントとなる視点や考え方を伺いました。
-
用語集
JMACコンサルタントがわかりやすく解説するオリジナルの用語集です。基本用語から重要用語までを厳選しています。
-
書籍
JMACコンサルタントが執筆・監修した書籍、技術資料、その他出版物を紹介します。