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【020生産システム】 似たもの同士を離すべからず

  • 生産管理のべからず集

製品は"多様"に、部品は"共通化・類似化"する製品設計と生産方式・編成で、生産効率を落とさず競争力をつけよう。

ねらい:フレキシビリティー
キーワード:多様化、共通化

製品を多様化することばかり考えてはいけない

 今日、消費行動の個性化・差別化要求がますます強まってきており、多様化するだけでなく日々激しく変化している。
 しかし、顧客要求に応えようとするあまり、過度に製品バラエティを多様化すると、切替が多くなったり、部品管理が難しくなったりする。その結果、生産効率が低下し、納期どおりにモノができない=お客様のもとに製品が届かない等の問題が生じる。
 つまり、お客様の要求に応えることのみに着眼した考えで製品開発・設計していると、結果として会社の競争力を失いかねない。

製品は"多様"でありつつ、部品は"共通化・類似化"

 多様化する要求に応えて素早く生産すると同時に、コスト水準を抑えるには、製品の外観は多様化させ、中身の部品とつくり方は共通化、類似化させなくてはならない。
 しかしながら、安易な共通化は以下の問題を生じかねない。「共通化・類似化するほど新製品への切り替えが難しい」「関係する範囲が広いので周到な準備が必要」「品質問題の影響が大きい」「リコールやクレームが命取りになりかねない」などである。
 これらの矛盾する要因を解決しながら多様化に応えることが、重要といえる。また、製品設計と合わせて生産方式や編成に関しても共通化、類似化の考え方は適用すべきである。専用設備の汎用化や類似工程の統廃合などを通じた、変化に強く、効率的な生産システムの設計が必要である。

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