【029見込み生産:生産計画】 各工程の納期を踏まえない組立日程計画展開をするべからず
- 生産管理のべからず集
計画作成にはフォワードとバックワード展開の2種類がある。組立日に必要なモノをすべて集めるためには、組立日からバックワードで展開して工程別・部品別の納期指定が必要である。
ねらい:納期
キーワード:部品構成表、バックワード
組立作業の実施には自分勝手な計画を立ててはいけない
組立の実施の際に、部品を加工したり調達する期間がかからなければ、製品からの所要量などの計算で終わりだが、実際には部品を加工するにはいくつかの工程を通るので、その工程毎に納期を指定する必要がある。同様に、加工工程を分担している協力企業にも、納期を正しく指定する必要がある。
各工程の作業を考慮した納期設定の実施が必要
計画日に組立に必要な部品をきちんと集めるためには、組立日からバックワードで展開して、各加工のリードタイム分先行した日程で、工程別に納期を設定することが必要である。
これには、製品の部品構成表に各組立、各部品の加工工程を追記し、各工程のリードタイムや加工時間、使用設備、単価などの工程情報を整理登録する必要がある。
各工程の納期を設定するには、工程情報を整理した部品構成表に、生産計画の製品組立日(暦日、月次計画では週)を指定して、その日から各工程のリードタイムを逆算して各工程納期(工場稼動日に従った暦日)を設定する。
工程情報には下記のような情報を追記するとよい。
工程、業者、加工時間、基準日程、使用設備、単価、製造ロット量、安全在庫量、運搬荷姿、納入場所、納入時間区分、品質検査基準(無検査、抜取検査レベル設定、全数検査) など
部品構成表に工程情報を追記し、製品組立日あるいは部品集結日を起点日として、何日前に着手すべきか、何日かかるか(基準日程)、何日に完了すべきかを設定する。これを製造手配番数(手番)と言うが、この手番を使って、工程別納期指定を実施する。
ここで言う納期には、着手日程と完了日程を含めている。前工程の「完了日+1日」が、通常、後工程の着手日であるが、海外調達など物流期間のかかる場合は、その通関手続きを含めた基準日程で計画する。
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