【034見込み生産:生産計画】 「先の注文なんてわからない」とあきらめるべからず
- 生産管理のべからず集
先行度が大きくなるほど予測は難しくなるが、いかにしてより確かな情報を得るかを考えて、取得できるように努力しなければならない。
ねらい:生産性
キーワード:ローリング、先行度
予測・計画作成をあきらめてはいけない
週次による計画作成方法がある。通常は向う2~3週間を毎週ローリングで計画するが、前週までの販売・生産実績と受注状況から、月次計画で平準化した生産能力枠に、受注分と見込み分を割り当て、生産能力枠と割付け結果に従って、部品所要量を計算し発注する。
週間計画は、実行計画であり、注文を生産能力枠に引き当てて納期回答をし、その納期が確実に守られるように、協力企業を含む部品加工・組立工程に指示をする計画である。
週間計画は週次で3週先を計画するが、お客様によっては「そんな先まで注文は決まらない」と言われることもある。
しかし、部品加工工程や協力企業の計画を立てる立場からすると、3週前ということは、材料や素形材、サブ組みに必要な部品調達を含めてなので、部品加工工程にとっては、実質2週で調達、加工、サブ組みをすることになる。
生産工程編成の体系全体を混乱させないことを最優先とすると、何とかして3週前に営業努力を含めて意思決定することが必須となる。
営業努力と情報収集強化で週間計画をきめ細かく作成
週間計画は、単に受注の積み上げだけでできるものではない。きめ細かな営業努力の結果と、お客様要求の変動には生産能力の弾力的運用で対応する意思決定の結果が、週間生産計画であるといえる。
週間計画は、毎週3週先までをローリングで計画するが、ローリングで計画するということは、すべての注文が確定していない、予測が当たらないから修正する、ということを意味している。しかし、決してあきらめず、不確定・不確実な項目については、"こうする"という意思を表明したものであると理解し使用すべきである。
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